tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

肥薩線:一勝地駅 (いっしょうち)

(球泉洞) - 一勝地 - (那良口)                 (訪問日: 2025/03/01)

球磨川沿いに国道219を走ると、球泉洞あたりでいったん川を離れて峠越えになり、もう一度球磨川に下ってきたところが一勝地です。国道を右折、球磨川を渡って久しぶりの集落の中、復旧工事の県道とかを抜けて一勝地駅に着きます。

一勝地駅大正3年築の木造駅舎が残る有人駅(委託業務みたいですが)。ここまで見てきた水害で破壊されたままの駅と対照的に、他のローカル線の駅に比べても生活感を感じるたたずまいで、ここから運転再開してるのかと勘違いしそうな駅です。駅舎前に車2~3台分のスペースがあり、駐輪場は特になさそうです。トイレは駅舎右手に日本家屋風に別棟で建てられています。

駅舎の事務所側は観光案内所になっていて、お土産品やパンなども売っています。窓口業務も委託されている様で入場券もここで買えます(営業時間は8:00~17:00)。まるで鉄道が普通に運転されている様だと言うと、「そう、肥薩線がいつ復旧してもいいように普段通りに営業しているんですよ、それにお客さんみたいに見に来る人もいるから」と返され、ああ皆期待しているんだなと思う。

観光案内所のホーム側にある物産館ですが、今は平成2年の水害写真の展示をしています。

古い木造駅舎で見かける天井の四角い穴。ストーブの煙突穴の跡かと思っていたけど、信州や東北では見たような記憶が無いし、東別府駅は煙突穴が別にあったので別のものだろうけど、そのうち分かるだろうか。

ホームは単式1面1線と島式1面1線。島式ホームの駅舎側の線路が撤去されていて、乗車位置の付近はフェンスで区切られています。駅舎のある単式ホームが1番のりば(人吉・吉松方面)、島式ホームが2番のりば(八代・熊本方面)、ホームは八代側にある構内踏切で連絡しています。

島式ホームにある待合所。下の写真は駅舎側の線路が撤去された側ですが、ホームの嵩上げのやり方からして、こちら側を使う気が無い作り方ですね。

下の写真は1番のりばの八代側端からみた線路の様子。川沿いの県道補修のためか迂回路が開通していて、2番のりばの線路は埋められています。

こちらは人吉方面の様子。こっち側も下り線路の先が迂回路で途切れているのが見えます。駅舎やホームが普段通りに綺麗に整備されているのと対照的に、駅の外にある水害という現実が日常のような幻想(というか希望)を断ち切っているような感覚を覚えます。

2番のりばの線路は八代側でホームを出るとすぐに迂回路の下になるし、人吉側では路側帯の下になっています。その外側にあったであろう保守線の上が迂回路で車庫の中を車がくぐって通るという変わった光景です。でも車庫を撤去していないというのが、復旧への希望ですよね。

 

 

一勝地駅
ISSHOCHI STATION
建造/1914年(大正3年)
明治41年八代-人吉間の鉄道が開通し、一勝地駅は村の玄関として栄えました。今は「足を地につけ努力し、まず一勝を!」というので、受験生やスポーツ選手に必勝祈願の入場券(1枚170円)が人気を呼んでいます。
駅舎は古く大正3年の建築、その一部を平成9年に改築し、現在は球磨村観光案内所となり、駅の諸業務は球磨村に委託しています。

 

建物財産票は駅舎にもあったのですが、木製でペンキが剥落して単なる木札になっていました。
  

 

 

 

駅前にある昭和18年の道路改修記念碑。今回の水害復旧がなったらこのような記念碑が並ぶのだろうか。