tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

予讃線:堀江駅 (ほりえ)

(光洋台) - 堀江 - (伊予和気)                       (訪問日: 2018/11/18)

伊予和気駅から堀江駅までの間は、線路が田畑の条理や川筋と無関係に敷かれているので並走路が無く、県道でジグザグに迂回しながら堀江駅までたどりつきます。

堀江駅は堀江港から県道を挟んで約400m奥まった所にある無人駅。駅前広場には約10台くらいの駐車スペースあり(ただし区画は無いので駐車可なのかどうかは不明)。駐輪スペースもあまりはっきりしませんが、たぶん下の写真の中央あたりに100台分くらい。駅舎は廃貨車の再利用で、その右隣がトイレ、駅舎左手の白板壁瓦屋根の建屋は倉庫の様ですが、ホーム側に監視用出窓があるので昔の駅舎跡かもしれません。

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駅前広場に面して売店がありますが、日曜日だったせいか閉店中。その横に美容院があるのは、「駅前に美容院(散髪屋)」という法則が四国でも有効という事かも。
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駅舎内にはベンチと券売機あり(近くの他の駅とはちょっとタイプが違います)、改札機はなし。
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ホームは相対式2面2線で、駅舎側のホーム裏に側線があります。ホーム間は跨線橋で連絡。ホーム長は駅舎側も対向ホームも156歩。下の写真は駅舎側ホームから見た光洋台駅方面。
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こちらは対向ホームから見た伊予和気駅方面。
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下の写真2枚は跨線橋から見た光洋台駅方面と伊予和気駅方面。
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こちらは対向ホーム上にある待合所と謎の屋根囲い。
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こういう屋根囲いは伊予和気駅や浅海駅にもありますが、昔の券売機設置場所だったのか。(彦崎駅のホーム上の券売機にはこういう屋根が付いていますが、それにしては台座の跡が無いのでちがうかな)

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対向ホームには奥の宅地からの道が出来ていてちょっとフリーダムな感じ。踏み跡からするとかなり昔から使われているようですね。
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建物財産標は見当たらなかったのですが、各建屋のそれらしい場所に同じ木札が打ち付けてあるのは、昔の財産票の跡なのでは?
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おまけ:堀江港

かつては仁方からの国鉄連絡船や呉からのフェリーが発着していた堀江港。桟橋の大きさは仁方港と同じぐらいですが、連絡便の無い今はターミナルは無く、海の駅となっています。

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予讃線:伊予和気駅 (いよわけ)

(堀江) - 伊予和気 - (三津浜)                       (訪問日: 2018/11/18)

三津浜駅から丘陵を越えて、堀江湾に面した平野に出たところが和気地区、伊予和気駅があります。周囲は店舗が点在する住宅地です。

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伊予和気駅はお好み鉄板焼き店が併設されたメルヘンチックな無人駅。駅の待合室は左の車寄せ部分だけで、3/4は鉄板焼き店が占めています。(ところでこの店名は内田彩の曲名からとったのか?) 駅前に駐車区画が6台分、駐輪場は駅舎右手にあり多数駐輪中(その更に奥には廃棄自転車の山が...)
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待合室内には自動券売機設置(チャージ機能非対応)、自動改札機は無し。喫煙場所は改札内の待合所横になります。休日の昼過ぎでしたが、キャリーバッグを持った人とか結構利用者がいます。
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ホームは相対式2面2線、対向ホームの反対側には側線が2線。ホーム間は跨線橋で結ばれています。ホーム長は駅舎側が156歩、対向ホームが153歩。

下の写真は三津浜方面で、写真左端あたりの丘陵の向こうが三津浜です。
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こちらは対向ホームから見た堀江方向
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ホームにある設備写真を2点掲載。下写真は駅舎側ホームにあるトイレ。
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こちらはどうという事のない屋根なのですが、こういうのにも建物財産票がついています。昔はここに券売機でもあったのかも。
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ここまで「駅舎」と言っていた建屋の建物財産標には「待合所1号」と書いてあるので、あれは鉄板焼き店の一部を使った待合所なのかもしれません。

 

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山陽本線:河内駅 (こうち)

(本郷) - 河内 - (入野)                       (訪問日: 2019/02/01)

冬の曇天の合間をぬって、河内駅に行ってきました。

西条や西高屋のある加茂台地から下って来て、沼田川沿いにあるのが河内町(今は東広島市)。三原へ向かう県道33がバイパスで線路の南を迂回していますが、そちらは川沿いで店舗とかは無いので、市街地にある河内駅前の商店街はまだ「生きている」感じがします。(余所者がこういうのも何ですが)

(下の軽トラがいる所の右手が河内駅。駅前には食堂や薬局や銀行、この写真の背後にはJAスーパーなどがあります)
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河内駅は木造平屋瓦葺の無人駅。駅前にはタクシーが常時2台待機(平日昼頃)、送迎用に2台の区画有り(下の写真の左端の車の位置)。その他は月極駐車場が十数台分と、その奥が有料駐車場になります。

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駐輪場は駅舎の右手(入野側)に約100台分くらいありますが、一段高い敷地にあって出入口が狭いので、大型バイクで入るには少し苦労しそう。(まあ白市駅の駐輪場よりは楽そうでしたが)
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待合室の駅事務窓口は閉鎖されていて、自動券売機(ICOCAチャージ可)が1台、改札にはタッチ式の自動改札機とICOCAチャージ機が設置されています。無人化が昨年だったせいか、窓口跡の上にはまだ「みどりの窓口」の看板が取り残されたままです。待合室には売店は無く飲料自販機が2台。トイレへは待合室からでは無くホーム側から入れます。
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ところでこの券売機はパネルには「乗車券・入場券」と書いてあるのにメニューには入場券が無い、しようが無いので最短区間(190円)乗車券を購入しました。
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こちらは駅舎のホーム側の様子。待合室から見ると無人ですが、管理事務の駅員は居るようで、ホーム清掃・自販機の空容器回収とかをしていましたし、保線関係者の出入りも盛んです。
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駅舎側に単式ホーム1面1線、島式ホームが1面1線で跨線橋で接続されています。ホーム長は駅舎側が222+(50)歩、島式ホームが252+(87)歩。括弧内はフェンスで閉鎖された先の長さで、合わせると330歩くらいになって、幹線駅としては標準的なホーム長です。

下は島式ホームから見た入野方面。
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こちらは駅舎側ホームから見た本郷駅方面と通過する貨物列車。貨物は旅客よりも多くて、入野から河内に来る間の15分くらいで貨物列車2本、河内駅で見ている20分の間でも貨物列車1本とEF65を1両見ました。
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跨線橋から見た入野駅方向。向こうに見える谷間を蛇行しながら下って来たのが分かります。
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こちらは本郷、三原方面。こちら側は沼田川沿いに一直線で谷を下って行きます。向こうの谷にかかっている大きな橋は広島空港から伸びる広島中央フライトロードで、桁下が100m位あります。広島空港は右手の山の上、ここから200m位上にあるという事だから、結構厳しいところにつくったものです。
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駅舎(本屋)の建物財産標は待合室内の柱についています。日付は開業時の明治27年で、金属製で見た中では最古のものです。旅客上家の財産標は駅舎側ホームのもの。
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駅正面の竹乗天命堂薬局の前に建っている石碑。駅の開業時(明治27年)はもっと狭い駅前だったんでしょうね。

竹乗氏 大正二年駅前道路新設ニツキ 寄附 宅地三十六坪也  大正二年三月建之

竹乗氏寄附碑

 

予讃線:沿線-諸山積神社

(訪問日: 2018/11/18)

三津浜駅から北上し伊予和気駅に行くには、いったん三津浜と堀江湾を仕切る丘陵をこえます。予讃線全体でいえば、松山駅から真っ直ぐ北上すれば平地を通って堀江や北条に行けるのですが、わざわざ山越えをしてシケインみたいなルートで迂回してまで三津浜駅を作っているのは、この外港が重要だったからか。それとも港へ1㎞までしか近づけなかったのは、迂回するにも限界だったというべきでしょうか。

線路に沿った県道40で丘陵を越えて、踏切りを渡った所が諸山積神社です。(特に何かで知っていたわけではなく、ちょうど踏切りを渡ると真正面に見えるので行ってみただけですが)

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境内に縁起書がなかったので愛媛県神社庁のサイトで調べてみると、祭神は大山積神、高龗神、雷神で大三島から勧請されたとの事。ただ大三島大山祇神社の祭神は大山積神一柱だし、伊予三島三島神社の祭神に高龗神、雷神がいたり境内摂社に諸山積神社があるので、そちらからの勧請なのでは、とも思います。

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こちらは境内摂社の青麻三光神社。縁起書に「脳の守護神」とあるけど、洋の東西を問わず古医学では脳を重要視しなかった事からすると、珍しい御利益です。
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予讃線:三津浜駅 (みつはま)

(伊予和気) - 三津浜 - (松山)                     (訪問日: 2018/11/18)

松山観光港から海岸よりの伊予鉄道沿線で三津駅まで来ましたが、今度はそこから約1㎞東の山側にあるJR三津浜駅です。(三津浜にある伊予鉄道の駅が三津駅で、山沿いのJR駅が三津「浜」駅とは、此は如何に)

三津浜駅は木造平屋建てスレート葺の無人駅ですが、駅舎にはうどん屋が営業中。駅前ロータリーに駐車スペースが数台、タクシーは2~3台が常駐。駐輪場は屋根付きで駅舎右側に多数(でも周囲が住宅街のせいか、日曜日ながら満車です)

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洋式小屋組みが見える待合室の中にある駅事務所は今は無人で、代わりに券売機が設置されてます。この事務所の簡易な造りからすると、駅員再配置した時に後付けしたのかも。
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ホームは相対式2面2線で跨線橋で接続、ホーム長は駅舎側で155歩。駅舎反対側ホームには待合所が1棟あり。
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駅舎側ホームから見た松山方面
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こちらは伊予和気方向から山越えして入線する下り列車。
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対向ホームにある待合所。かつては島式ホームで右側にも線路があった模様。
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面白いのは、ホーム連絡の跨線橋と、駅東西を連絡する陸橋がつながっていて、ホームを自由に行き来出来ること。無人駅で改札が無いから構わないんでしょうけど、将来自動改札機が使われるようになったら、陸橋上にも改札機が付くんでしょうかね。(ちょうど山陰本線直江駅みたいな感じに)
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ちょっと気になったのは待合所に打ち付けられている木札。他のJRの駅でも同じものがあったのですが、昔の建物財産標の名残かな。
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おまけとして、側線にあったモーターカーと、通過する特急(たぶん)。オートで撮影したので先頭のピントが外れてしまいました。
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予讃線 駅名

予讃線の駅名リスト (とりあえず 伊予西条以西)

- 伊予西条 - 石鎚山 - 伊予氷見 - 伊予小松 - 玉之江
- 壬生川 - 伊予三芳 - 伊予桜井 - 伊予富田 - 今治
- 波止浜 - 波方 - 大西 - 伊予亀岡 - 菊間
- (浅海) - 大浦 - 伊予北条 - 柳原 - 粟井
- (光洋台) - (堀江) - (伊予和気) - (三津浜) - 松山
- (市坪) - (北伊予) - (南伊予) - (伊予横田) - (鳥ノ木)
- (伊予市) - (向井原) - (高野川) - (伊予上灘) - 下灘
- (串) - 喜多灘 - 伊予長浜 - 伊予出石 - 伊予白滝
- 八多喜 - 春賀 - 五郎 - 伊予若宮信号場 - 伊予大洲
- 西大洲 - 伊予平野 - 千丈 - 八幡浜 - 双岩
- 伊予石城 - 上宇和 - 卯之町 - 下宇和 - 立間
- 伊予吉田 - 高光 - 北宇和島 - (宇和島)


予讃線のその他の記事

予讃線:沿線-諸山積神社 - tkmov(バイクとローカル線と)

予讃線:沿線-伊予神社 - tkmov(バイクとローカル線と)

予讃線:沿線-下灘駅 (しもなだ) 遠望 - tkmov(バイクとローカル線と)


駅名標

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高浜線:三津駅 (みつ)

(港山) - 三津 - (山西)                   (訪問日: 2018/11/18)

松山の外港、三津浜の玄関口になる三津駅、夏目漱石の「坊っちゃん」にも出てくるとの事。駅舎は10年程前に建てられた鉄筋平屋建てで先代の外観を模したデザイン、駅舎内の交流館で物品販売もしている結構大きな建物ですが、先代はもっと大きかったらしいです(高浜駅みたいな規模だったのかも)。駅前ロータリーには駐車区画が数台分、駐輪場は駅舎右手に屋根付きで約150台(駅の反対側線路沿いにも同じくらいの駐輪場有り)。駅舎内と駅前に喫茶店があり。

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こちらは駅舎西口からホームへ入るエントランスと隣にある交流館のケーキ屋兼喫茶店
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ホームは駅舎側に1面、島式が1面2線で構内踏切で渡ります。島式ホームのホーム長は73歩。
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で、幅広のホームには券売窓口(訪問時は駅員不在)と自動券売機、タッチ式改札機を設置、トイレもここにあったと思います。ということは、こっちが駅舎で表にあるのは待合所という事か?
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下の3枚は順に、港山駅方面、ホーム端(山西駅側)からみたホーム上の待合所、山西駅方面。
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こちらは駅前にある古風な売店と、その前の駐輪場横にある「石崎ナカ」さんの顕彰碑。この人の事を物知らずの私が知らないのはしようが無いけど、「明治初年に県内最大の、しかも女子だけの寺子屋を経営」したという人はもっと知られても良いのではないだろうか。三津浜で石崎家と言えば石崎汽船の創業がこの寺子屋開所とほぼ同時だし、一族の経営だったのでしょうかね。
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石崎ナカ顕彰碑
地域社会は歴史のドラマが演じられる舞台ではない。しかし庶民の中に先覚者がいてその社会の担い手たちを教え導く時、地域社会もまた歴史を動かす力となる。かくして日本の近代社会は開花した。
幕末から明治の初年、ここ三津浜町に生まれ住みそして教えた石崎ナカはかかる先覚者の群像の中でも一際鮮やかな一人の女性である。「偉い三津屋のお師匠様」と慕われたナカは県内にあった千に近い寺子屋の中でも最大のしかも女児ばかりの寺子屋「三津屋」を開き寺子屋の数は常に百名を越えていた。さらに又ナカ一人で講したところは、六歳より十六歳まで年齢に応じ手習いと小学、四書、五経素読のほか裁縫、小細工、生け花に及んだ。幕末以来のナカの業績が県下の女児教育推進に果たした役割は多大のものであった。
「三津の朝市」でにぎわった三津浜町の進取の気性を一層培った商家出の女師匠、ナカの存在は私たちの大きな誇りである。
ナカ没後満百年、国際婦人年最終年に当たりここに
郷土にいきた異色の先人の業を讃えこれを千載に伝えるためこの碑を建てる。
昭和六十年(1985)二月
松山西ロータリークラブ

平生心得
何によらず出しずてにすべからず
万事用向きを延々にすべからず
物事くずを残すべからず
汚れたものをのけておくべからず

家持五ヶ条
一、先祖を大切に可為事
二、物事堪忍の事
三、万事分限を知る事
四、奢をはぶき業を可勤事
五、遊戯に替て日用を怠るべからず

石崎ナカ略年譜
文政二年 和気郡三津藤井町(現在三津三丁目)の木綿問屋三津屋石崎祐三の長女に生まれる。
天保十年 松山城下古町の酒造業和田又四郎に嫁し、数年後夫とともに京都に出て国学所を開く
安政六年 夫病死 三津に帰る
万延元年 寺子屋開所 四十一歳
明治五年 学制頒布 寺子屋継続願いを県に提出し認可され、小学女児校二等訓導に任命される。
明治十七年 死去 六十五歳

 

高浜線:港山駅 (みなとやま)

(梅津寺) - 港山 - (三津)                    (訪問日: 2018/11/18)

三津浜港を見下ろす港山の麓にある港山駅です。梅津寺駅から来ると西側に港山があり、この山の向こう側が三津浜港。そこにある三津の渡しを見に行けばよかったと少し後悔です。

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港山駅(IY03)はホーム上に駅舎のある無人駅(窓口はあるので休日で不在なだけか?)。ホーム端の踏切を渡ったところがホーム兼駅舎入口になります。県道と港山に挟まれた地形なので駐車場は無く、県道から入る道の横の空地に20台分くらいの駐輪スペースとトイレがあります。その反対側、県道沿いにはお好み焼屋もあり。

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駅舎改札口(というかホーム入口)に自動券売機とタッチ式改札機を設置。ホームは島式1面2線でホーム長は77歩。

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高浜線:梅津寺駅 (ばいしんじ)

(高浜) - 梅津寺 - (港山)                    (訪問日: 2018/11/18)

県道から公園兼駐車場の様な広場を通って、波打ち際にある梅津寺駅に行ってきました。駅舎横の踏切りから海岸に出られるし、周囲全体が公園のような感じです。バイク乗りにとっては、この広場の南側に旅籠屋があるというは重要ポイントです。

梅津寺駅(IY02)は無人駅で、駅舎の待合室には自動券売機、改札にはタッチ式改札機を設置。少し寒くなった11月でしたが、砂浜を散策する人は結構あり、それなりに乗客も見られます。駅自体には駐車場は無く、駐輪区画は無いけど駅舎横に10台くらい駐輪している状態です。売店・食堂はありません。

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ホームは相対式で2面2線で、ホーム長は72歩。高浜駅までは単線でしたがここから複線になります。
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ホームの外はすぐに波打ち際。きっと夕日がきれいだろうと思うと同時に、波がおだやかな瀬戸内とは言え、高潮と風があると波をかぶりそうです。
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トレンディドラマを全く見ないので、ここがロケ地だった事は知らなかったのですが、今でもハンカチが結ばれているし、ホームを散策する人もまだいました。駅舎前で写真をとっている中国人らしい観光客もいたのを見ると、もしかしたら中国で放映しているのかも。
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高浜線:高浜駅 (たかはま)

高浜 - (梅津寺)                    (訪問日:2018/11/18)

これまで本州ばかり廻ってきましたので、今度は海を渡って四国松山です。いつもの通り予習無し無計画なので、とりあえずフェリーが着いた松山観光港から最も近いとこにある、高浜駅(伊予鉄道)から始める事にしました。

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今まで松山市内を走っている伊予鉄道しか見たことなかったので、高浜駅路面電車の停留所かと勘違いしてましたが、行ってみたら立派な普通鉄道の木造駅舎ではないですか。木造二階建て瓦葺で県道からの渡り廊下も含めて、昭和初期と言われる建築時の様子を残した古風な駅です。

駅舎と県道の間に有料駐車場(650円/日)が10台程度とその他に月極が28台分、駅舎横に少し登った所が駐輪場で20台程度あります(駐輪場入口は狭いので大型バイクで入る時は要注意)。渡り廊下の所にある売店も含めて、なかなか昭和の香り漂う風情です。

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待合室の天井は高く、昔は吹抜けだったのかもしれないですね。券売窓口もありますが、入場券や普通の乗車券は自動券売機で買えます。改札は対面改札とタッチ式改札機が併設。

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ホームは駅舎に面して1面1線で、その向こうに側線が1本。ホーム長は82歩。下の写真は松山方面の風景。
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松山観光港まで500mくらいを延伸する議論があるそうですが、そのせいか100m位先にある車止めは何となく、簡易的なものに見えます。

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高浜駅の駅番号はIY01。JRも最近駅番号を導入し始めてますが、延伸や新設したらどうするんだろうかと思います。それとも時代の趨勢として新設駅はもうほとんど無いだろうと思っているのでしょうかね。

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