tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

上高地線:沿線-カフェ・プレイエル

(淵東) - (新島々)                      (訪問日: 2023/20/22)

新島々駅を見た後ちょうどお昼になったので、駅の西隣にある喫茶レストラン(カフェ・プレイエル)で昼食、薬膳カレーをいただく。店内の奥には安曇村出身の版画家 加藤大道美術館になっていて、アンティークピアノとかも展示されています。店長の方から新島々駅の名前の由来(もとは赤松駅という名だったが、この先の終点:島々駅が廃止された後に駅名を引き継いだ)とか、旧島々駅舎が最近まで近くに移築されていたとか、松代本営の工事と戦後の進駐軍の話とか、加藤大道と長崎の永井隆との交流とか、いろいろお話を聞くことが出来ました。ちょっと個人的に面白かったのは、この近くに八景山(やけやま)という地名があって、この読み方が広島の方にある小字名と同じという事(広島の方は元の地名を読み替えた雅名という使い方だけど)。こちらの方も、縁起の良い漢字を当てた雅名だろうというのが店主の方の弁でした。

地名といえば長野には海にちなんだ地名が多い、例えば小海線海瀬海尻、近くで言えば下島、島内、渚とかと話を向けると、呼びなれていて思った事は無かったという事。地元で慣れ親しんだ地名はそういうものなのでしょう。



上高地線:新島々駅 (しんしましま)

(渕東) - 新島々               (訪問日: 2023/10/22)

渕東駅から国道158にもどって新島々駅に向います。下の写真は国道へ出てくる交差点、このあたりは軒の深い大きなお屋敷が多いようです。

下の写真は国道を西進して新島々駅に着いたところ。ここまで梓川扇状地を遡ってきましたが、左右に山が迫って来て、いよいよ扇状地の要に到着したというのが分かります。

新島々駅はバスターミナルが併設された有人駅。駅舎はこの近くのお屋敷を模したような大屋根です。駅舎前の広場はバス乗場・展開場になっているので駐車場ではないようですが、一方でアルピコ交通のWebサイトにはパーク&ライドが出来るように書いてあるので何処かに駐車場はあるようです(国道の反対側かなあ)。駐輪場は駅前広場のホームに沿った端っこ(上の写真で列車が止まっているところ)にあり、屋根付きで10台分です。 

駅舎の鉄道駅の部分は左側1/3ぐらいで残りはバスターミナルと待合所、トイレも待合所の奥にあります。改札口横に自動券売機あり、自動改札機は無し。

下は改札口から見たホームで、この日も到着列車から多くの乗客が降りてきて、このまま上高地行きのバスに乗り換えてました。

下は改札内にある(たぶん)乗越精算機。クレジットカードが使えるタイプは珍しいと思ったのですが、自分が知らないだけ?。

ホームは島式1面2線で改札からホームへは構内踏切を通って渡ります。ホーム長は76歩ですが、駅舎反対側は松本側で26歩分が塞がれていて、2両停まるときは下の写真のようにずらしているようです。

下はホームの松本側から駅舎側を見返したところ。その次は松本方面の様子。

下はホームの終点側の様子。この先にあった島々駅が廃止されてここが終点になったせいか、終点まで架線が引いてあって唐突に線路が終わっている印象です。

おまけ:ホームから降りたところにある小さな鉄道神社穂高神社上高地明神池に奥宮があるのでその縁だと思うのですが、こういうのは穂高神社の摂社か分社に数えられているんだろうか。

おまけ2:停車中の列車先頭についている鉄道の日ヘッドマーク波田駅のポスターでは2400円で販売と書いてましたが、これと同じものが買えるんだろうか。

おまけ3:改札内掲示板にあった文化祭ポスター。波田駅にも貼ってあって高校の文化祭かと思ってましたが、よく見ると公民館主催でした。下新駅でも読書会の案内があったり、長野はこういう文化行事が多いのですな。

おまけ4:ここで買ったモンブランドリンク。モンブランを溶かしたような、栗ペーストの舌触りもあるのですが「無果汁」というのはどういう事?。果物でなければ果汁と言わないのか、でも栗も堅果実だったと思うのですが。それとも果「汁」が取れなければ無果汁なのか。

 

 

上高地線:渕東駅 (えんどう)

(波田) - 渕東 - (新島々)              (訪問日: 2023/10/22)

波田駅から渕東駅に向うと梓川扇状地の要に近づいて来て、河岸段丘2段目の国道158は少しづつ標高を上げる一方で、上高地線は同じ標高で進むので、段丘3段目から降りてきた線路を国道が迎える格好になります。

このあたりで特徴的なのは、間口の広い二階建てで一枚切妻屋根の家が多い事。建築用語が分からないので下の写真を見てもらうとして、昔の宿場町ではこういう造りで平入になっているウナギの寝床の様な商家がありますが、ここは妻入りだし独立家屋なのでそういうのとは違います。

そういう大きな民家の並ぶ国道から左折して、生垣の間を通り抜けて渕東駅に向かいます。下は国道から駅に入る交差点(横断歩道標識の所)ですが、知っていないとちょっと分からないと思う。

下が国道側から見た渕東駅で踏切の脇から入ります。NC750Xを止めている所は駅の駐車場ではなく近くの保育園の送迎用なのでご注意を。次の写真は駅から国道側を見返したところで田圃の向こうが例の保育園。さらにその向うに山が迫って見えて、山間に入ってきたのが分かります。

渕東駅は踏切脇にある単式ホーム1面1線の無人駅で踏切脇の階段から入ります。ホーム上には待合所が1棟と屋根付き駐輪場が約10台分あります。ホームへは階段脇にスロープがあるのでバイクでも駐輪場に入れますが、ホームにのっている大型二輪というのは絵柄が悪いので、ちょっと憚られます(かつて久代駅とか馬流駅とか、気まずい場面が多々あったので)。自動券売機、自動改札は設置されず、駐車場、トイレもありません。

駅名標にはイメージキャラの渕東なぎささん。西松本駅と同じ絵柄です。実は白状すると、西松本駅でこのキャラを見てからここに来るまで「渕東」を「えんどう」と読めず、「ふちひがし」と勘違いしてまして。ロードマップには駅名が平仮名でのっているので、ずっと「ふちひがし駅はどこにあるんだろう。次は、えんどう駅なんだが」と間抜けな事を考えていて、この駅に来て初めて「えんどう」=「渕東」と理解した次第。イメージキャラに「ふちひがし」って変な名前を付けるなあ、と思いながらね。

古くは「渕東の渡し」というと北国街道の支道の要所として有名であったようで、この地名は古いのでしょうが、明治中頃の東筑摩郡四賀村の人の日記でも、この地名を聞き取るときに「遠藤島」と当て字で記しているので*1、よそ者の私が渕東を「えんどう」と読めなくてもしようが無いと思うのですよ。
と思ったら、小さくフリガナをふってありました。でもほんとに小さい。新島々駅近くの地元の人は、"えんどう"以外の読み方を考えたこともない、と言ってましたので、ここの人にとっては説明するまでもない、という事なんでしょうね。

閑話休題。下はホームから見た新島々方面、次が松本方面。ホームは松本から見て右側でホーム長は71歩ですが、かさ上げや白線があって実際に使っていそうな部分は55歩分です。

おまけ:長野県、山梨県は田舎の街路でも(失敬)、瀟洒な街路灯がついている所が多いように思います*2。それも特に商店街というところ以外にもあって、渕東駅近くの国道もその一例で、これはスズランの意匠でしょうか。

 

*1:信濃教育1070号(1976)ウェストン師をめぐる人々(横内斎): W・ウェストン(日本アルプスの紹介者)を案内した中沢弥惣右衛門氏の日記

*2:近くで言えば大庭駅聖高原駅。南に下って甲斐常葉駅とか

上高地線:波田駅 (はた)

(下島) - 波田 - (渕東)              (訪問日: 2023/10/22)

下島駅から西へ進むと上高地線河岸段丘を1段上って国道から離れてゆきます。国道158は段丘崖の下を通っていて、波田小学校前交差点を左折し松本市波田支所やJAの前の坂道を登って踏切を渡った所に波田駅があります。(それにしても羽田小学校は鎮守の森かと思う広大な松林が立派です。森口駅の前の三神社は鬱蒼とした社叢でしたが、こちらは日当たりの良さそうな学校にふさわしい林叢に見えます。)

波田駅梓川の2段目の河岸段丘上にある(3段目がすぐ近くにあるので駅前はちょっと狭い)、有人駅です。駅舎左手に駐輪場(屋根付き)が約80台分、駅前に駐車場枠7台+タクシー枠4台分。駅舎に連結して、はたはたランドという商業スペースがありその前にも駐車場、更にその奥にはスーパーデリシアがあります。昔の波田町の中心地ならではの立地です。

駅舎内には前室の様なスペースの奥に待合室があり、自動券売機と出札窓口が併設されています。入場券は窓口でも買えたのかもしれませんが、駅員の人は改札とかで忙しそうだったので今回は券売機で購入しました。

ホームは島式1面2線で改札からは構内踏切(遮断機付き)を通って入ります。改札を入った所にはトイレ(水洗洋式)があり。

ホーム長は52歩+松本側で柵で閉鎖された部分が13歩です。ホーム上は屋根付き待合所がありますが、2014年頃に取材した人のBLOG記事だと木造上屋でしたので、建替えられたのですね。ホームの駅舎側(松本から見て左側)が松本行きの1番線、反対側が新島々行の2番線で、他の駅と違って右側通行になっているという事ですね。

下はホーム端から見た松本方面、次は新島々方面。

 

新村駅のようにここでもグッズ類を販売していますが、半分はイメージキャラの渕東なぎさちゃんのものです。中にはヘッドマーク(2400円)というのもあるけど、電車についているサイズのヘッドマークが買えるんだろうか。

 

上高地線:下島駅 (しもじま)

(森口) - 下島 - (波田)              (訪問日: 2023/10/22)

森口駅を過ぎると再び線路と国道が並ぶようになり、三溝駅と同様、下島駅も国道に接した無人駅です。

下島駅は更に駅前が狭く、というか駅前というものが全然なくて、駐車場、駐輪場は全然ありません。停めるとすれば国道反対側にある店舗前の駐車場ですが、ここが駅送迎用に使えるのかどうか分からないので、ちょっとお薦めは出来ません。それに観光シーズンの日曜だからか国道158の交通量が多く、ここから出入りするだけで苦労します。

ホームは松本から見て右側にあり、東側(松本側)の踏切脇から直接入ります。線路の南側(国道の反対側)は御覧のようにすぐに農地で、三溝駅の様な駐車場はありません。*1

ホーム上には一部ベンチ付きの待合所(上屋)が1棟あり、自動券売機、自動改札機は設置されてません。ホーム長は63歩。




*1:ところで三溝駅もそうだがホームを北側に作るのは、国道との干渉地なら駅用地を買収しなくてよいからだろうか。でも大庭駅渕東駅はそういう条件は無いからあまり関係ないか。

上高地線:森口駅 (もりぐち)

(三溝) - 森口 - (下島)               (訪問日: 2023/10/22)

三溝駅前から花壇で飾られた国道158で線路沿いに西進し、三神社の森が見えるあたりで交差点を左折すると、すぐに森口駅です。

今回は駅正面の入口から入りましたけど、少し西側の三神社正面、ファミマの角を愛っても駅に行けます。(写真は森口駅から神社正面に出てきたところ)

森口駅はホームに接して駅舎がある有人駅。駅舎の左駐輪場が20台分と、さらに右手の道路沿いに屋根付きで20台分あり、駐車場は駅舎右手に7台分。Wikipediaの旧駅舎の写真をみると、この駐車場は旧駅舎の跡地のようです(今回はここにバイクを停めました)。

駅舎や周囲に売店食堂は無いですが、前述して様に国道沿いにファミマがあります。国道から駅までの小路に美容院があるのをみると、ここにも駅前散髪屋・美容院の法則(というか実例)が当てはまる様です。

待合室には自動券売機、改札機は無し。トイレは駅舎内です。券売窓口があって営業時間は7:20~15:40と書いてありますが、10時に来ても空いていないという事は日曜日は休業という事ですかね。

駅舎は松本から見て右方向の(たぶん)1番ホームに接しています。ホームは相対式2面2線、対向ホームへは新島々側の構内踏切で連絡しており、ホーム上には待合室も1棟あります。

下の写真は対向ホームから見た新島々方面。構内踏切の遮断機が線路と直角になっているのはちょっと珍しいと思う。次の写真は松本方面。ホーム長は駅舎側が63歩、対向ホームが59歩ですが、駅舎側も端がフェンスで囲われているので、実質59歩分です。

ここの駅名標だけ他の駅と違って何故か横長です。駅名標の下に入れる広告が今は無いのですが、横幅を必要としてたのか。

上高地線:三溝駅 (さみぞ)

(新村) - 三溝 - (森口)             (訪問日: 2023/10/22)

新村から西では、上高地線と国道158がほぼ隣接して並走するようになります。

下の写真は三溝駅前交差点の信号で左に駅の待合所が見えますが、駐車場はこの手前の信号のない交差点を曲がって線路の向こう側にあります。信号機の下には駐輪場があるのでバイクはそちらに入れても良かったのですが、今回は駅裏の駐車場に駐輪しました。

下の写真が駅西側にある駐輪場で屋根付きで約20台分ですが、国道からは縁石にスロープを切ってないのでちょっとバイクでは使えないかも。なにせ国道158は交通量が多くてハイペースなのでモタモタと段差を越えている余裕が無く(というか危険)、次の写真の駅裏駐車場の方がお薦めです。

下の写真は駅東側の駐車場入り口の踏切と、その次の写真が駅裏の駐車場。とは言え、ここが駅利用者用の駐車場なのかどうかはちょっと自信が無いですけど。

三溝駅は駅舎は無く、ホーム上に待合室が1棟あるだけの無人駅。ホームには国道の歩道から直接入れます。この日は待合所が施錠されていたので中は確認してないですが、たぶん自動券売機や自動改札機は設置ありません。トイレも見当たらず。

ホームは松本から見て右側に単式1面1線で、ホーム長は70歩で他の駅と同じくらいの長さですが、駅西側(新島々側)は柵で12歩が閉鎖されています。

こちらはホーム東端の桜の古木。すぐ近くの安養寺は桜の名所との事で、それにあやかった駅の植栽だったのでしょうか。






上高地線:新村駅 (にいむら)

(北新) - 新村 - (三溝)                (訪問日: 2023/10/22)

下新駅の次は北新・松本大学前駅なのですが、国道158号のハイペースな流れに乗っていたら、北新をすっ飛ばしてしまいました。県道48との交差点を左折して専称寺前で更に左折して新村駅に着きます。(この県道は国道148をバイパスして大町・白馬への抜け道なので、長野道が出来る前は冬場にスキー客で渋滞してるのを何度か見ました。国道との交差点近くには昔、おやきだけではなく野菜饅頭も売っていた店があって、今は安曇野に移転しているのですが、今では野菜饅頭を売らなくなったのを残念に思う今日この頃です。)

お寺の前、踏切手前にはライド&パークの駐車場。踏切を過ぎても駐車場がありますが、こちらは駅前の案内に書いてなかったので業務用かもしれません。

新村駅は車両所を備えた有人駅。駅舎左は旧駅舎後だそうで、今は送迎車用の駐車場になっています。駅舎前には屋根付き駐輪場で約25台分です。国道から来る途中に食堂有り。

駅舎横に掲示されてたパーク&ライド駐車場への案内板。

駅舎内にはトイレ、待合席があり、自動券売機、自動改札機の設置は無し。乗車券は窓口で購入しましたが古風な硬券でした。またローカル私鉄の例にもれず、ガチャガチャでのキャラクターグッズ販売もありますが、水島臨海鉄道とかに比べると少し控えめです。

ホームは島式1面1線で駅舎改札口から構内踏切で渡ります。駅舎側(松本から見て左側)が新島々方面の1番線、車両所側が松本方面の2番線です。ホーム長は46歩ですが、2番線は構内踏切のあたりまで延長されていて71歩くらいあります。

下の写真は、ホームの松本側から駅舎と車両所を見返したところ。その次はホームから見た松本方向で、新島々方面の列車が入って来る所です。ホームには屋根付き待合所がありますが、この屋根がかなり低く頭をかがめて入る程。

で、この列車先頭のエンブレムが「全国登山鉄道パーミル会」なのですが、上高地線梓川沿いに扇状地の田園地帯を走っていて、正直なところ登山鉄道という印象はありませんでした。しかし駅間勾配を計算してみたら20パーミル近い所もあって、スイッチバックのある篠ノ井線と同じくらい。知らないうちに高度が上がっているという、これが長野マジックなのかと変に納得をしてしまいます。まあ、大井川鐡道とか箱根登山電車のパーミルはまた別格なのですけど。

 

 


おまけ:待合室にあったローカル私鉄のスタンプラリーポスター。3セク路線が結構たくさんあるな、と思う一方でJR西の和歌山支社や西武鉄道がいたり、アルピコ交通はゲストだったりと、どういうどういう参加条件なのか素人にはなかなか分かりかねるところです。(単純にイメージキャラクタを作っている所が集まっているとか、トミーのフィギュア販促かな)

おまけ2:車両所にいる古そうな電気機関車。パンタを下げて架線が無い線路に入れてあるので、運用はされていないのではなかろうか。

 

上高地線:下新駅 (しもにい)

(大庭) - 下新 - (新村)               (訪問日: 2023/10/22)

大庭駅までは最寄りの並走路が市道でしたが、そこから西へ長野自動車道を過ぎたあたりからは国道158号で並走することになります。

北アルプスを正面に見ながら国道158を西進、下写真の信号の所で左折して下新駅に向かいます。

下新駅はログハウス風の駅舎がある無人駅。駅舎は線路の北側のホームに接して設置、駅舎前の空地に数台分の駐車は可能ですが、後述するようにここは駐車場とは認められていないかもしれません。線路南側には屋根付き駐輪場が約20台分あります。

駅舎は正面から見ると2階建てのようですが、上の窓部分は2階ではなく吹抜けになっています。軒下に杉玉が吊るしてあったり、いろいろ洒落っ気のある駅です。

駅舎内の事務所窓口はシャッターで閉鎖されていて、自動券売機、改札機はありません(たぶんトイレも無かったと思う)。訪れた日は近くの大学生が待合室文庫の整理中(ちょうどこの日、古本の販売会があるとのこと)、先週は高校生が小説のプレゼンをしていたそうで、洒落た駅舎に合わせたのか色々とイベントをやっています。

大学生から、安房峠は積雪かもとか、それでも紅葉はまだ少し早いとか道路事情を仕入れました。そうれはそうと、彼らの服装や軽登山靴みたいな足下とか、すぐにでも上高地に行けそうな格好なのは、さすが地元の人は隙が無いというか用意が良いというべきか。そして、彼らが貼っている下新文庫のポスターには「下新駅に駐車場は無い」とあるので、駅前の空地は駐車場としては使えない、たぶん送迎用限定利用という事なんだと思います。

ホームは松本から見て右側に単式1面1線で、ホームに接して駅舎が建てられています。ホーム長は79歩。下の写真はホームから見た新島々方面、次が松本方面。ここの駅舎の屋根にも、渚駅にあったような極超短波用らしきアンテナがついていたのですが、後から写真見直すと、上高地線のほとんどの駅についているらしい。何かのテレメトリー用ですかね。



上高地線:大庭駅 (おおにわ)

(信濃荒井) - 大庭 - (下新)              (訪問日: 2023/10/22)

上高地線には線路に沿った道路が無く(あるにはあるが連続してない)、信濃荒井駅から大庭駅へ行くには、北で並走する市道に一度戻ってから、もう一度脇道で駅へ入ることになります。下の写真は市道から大庭駅へ左折する交差点。

大庭駅は線路脇にある無人駅、駅舎は無くて道路からホーム端に直接入ります。入口に屋根付き駐輪場が約20台分あり、線路の南にパーク&ライド用の有料駐車場があります(駐車料金を見るのを忘れましたが、Street Viewで見ると200円/日でリーズナブルです)。写真をとっている10分の間に何人か利用して駅で列車待ちしてましたので、それなりに需要はあるらしい。近くに食堂、売店の類は無し。

ホーム上には半開放の待合所が1棟で、自動券売機、改札機は無し。ホームは松本から見て右側に単式1面1線で、ホーム長は69歩で新島々がわの16歩分が柵で封鎖されています。下はホーム端から見た新島々方面、次が松本方面の写真。

おまけ:駅の南に隣接する駅専用駐車場と、高速バスへの案内看板。関東、中京、関西への客をバスへ誘導しているので、JRに対抗して、ある意味、鉄道利用客を奪おうとしている格好なのが興味深い。梓川波田の人がJRに乗るため松本まで上高地線を利用するより、松本市街からここまで高速バス利用者を引っ張ってくる方が売上になる、という計算だろうか*1。でも冬場にここから徒歩で松本ICまで行くのは、ちょっとつらいなあ。

おまけ2:駅の南にあった消防物見櫓。今では電柱より低いけど、放送基台として利用されているのか。

こちらは市道についていた街灯。市道から分かれて駅近くにもあったので、結構広い範囲に設置されているらしい。






*1:追記:そういえばアルピコ交通が高速バスを出してるので、単純にそこへの誘導という事ですね