tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

本四備讃線:木見駅 (きみ)

(植松) - 木見 - (上の町)                          (訪問日: 2019/07/16)

本四備讃線瀬戸中央自動車道に並行して、自動車道以上に地形を無視してトンネルで直進するので、基本的には並走路がありません。植松駅から木見駅に行くにも、県道21号から旧道を通って山沿いにトンネルの出口に向かいます。

木見駅に行くだけならもう少し広い道路があるのですが、もう一本山沿いの古そうな脇道があったので入ってみました。神社仏閣と焼杉板壁となまこ壁、土塀の民家が続く、古そうな街道です。この板壁の風情は児島半島反対側の宇野線沿線と通じるものがあります。
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沿道で見かけた熊野神社。鳥居横の碑に「日本第一熊野神社」とあって、大きく出てるなあと思ったけど、後で調べてみたら、役小角配流の際に弟子たちが熊野本宮大社のご神体を奉持、遷座したとの事。近くの由加神社本宮と合わせて、なかなかの由緒を持つ神社らしいので、寄って見ればよかった。
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下は北村公会堂にあった消防用物見櫓(だと思う。下の建屋は防火用具の倉庫の様だったし)と、路傍の毘沙門天像。写真は撮らなかったけど頼仁親王(承久の乱のときに児島に配流された東宮です)の御陵があったりと、歴史好きの人には喜ばれそうな小路です。
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この小路を過ぎて視界が開けたところに本四備讃線がトンネルで出てきて、木見駅があります。田んぼの中、階段で登ってゆく橋上駅というと、智頭線井原線を思い出しますが、いずれも国鉄時代、1960年代の設計だから似たような形になったのかも。違いはこの路線はホーム下に待合室が無い事ですが、3セクの方がユーザーフレンドリーなのか、JRの方がケチで追加設備に気が回らなかったのか。
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木見駅は高架上にホームがある無人の高架駅、階下の地上入口に自動券売機(チャージ機能付)とタッチ式改札機が設置。トイレは階段横にあり、待合室はありません。駐車場はなく、高架下に駐輪場が約200台分あります。

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高架上のホームは屋根付きで待合所には椅子が備付けてあります。ホーム長は246歩。トンネルに挟まれたコンクリ路盤の高架線路なので、新幹線の駅のようです。(もし新幹線でホームがこの幅だと通過列車がかなり怖いですが、そういう恐怖度なら智頭線の幅狭ホームと特急のスピードという組合せもどっこいどっこいかな。いずれにせよ、ここは直線路なのであまり通過列車は怖くないです。)
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下は木見駅を過ぎて、由加神社・蓮台寺へ登る県道から振り返ったところ。最初に書いた小路は、奥の山並みの麓左手になります。
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本四備讃線:植松駅 (うえまつ)

(茶屋町) - 植松 - (木見)                          (訪問日: 2019/07/16)

宇野線から分岐して本四連絡橋で四国につながる本四備讃線、旅行者の大半にとっては高松・松山へ行くときの通過路線じゃないのかと思うのですが、そこにもいくつかの駅があるので行ってみました。

瀬戸中央自動車道の水島IC方面から県道25号(片側2車線の典型的な郊外道路)でアプローチして、本四備讃線の高架と交差するところに植松駅があります。実はこの先にある宇野線彦崎駅から4~500m程しか離れていません。
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本四備讃線茶屋町を出たところから高架になるので、植松駅も橋上駅です。地上には道路から奥まった位置にロータリーと駐輪場(約70台分)、月極駐車場(約20~30台分)、それとタクシー待機所があります。タクシーは近くの彦崎のタクシーが受け持っている様です。
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見ての通り駅舎は無い無人駅で、地上にタッチ式改札機と自動券売機(チャージ機能付)を設置、上下線のホームへは別々の階段を上がります。トイレは見当たらず、食堂・売店の類はありませんが、県道に出れば何かコンビニや売店はありそうです。
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ホームは高架上に相対式で2面のみ、ホーム長は240歩で、その1/3程度が屋根付きの待合所になっています。(この構造はこの後の木見駅上の町駅でも同じです) こうしてみると、ホームと線路幅が狭いだけで、新幹線高架の様です。

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さすが本州四国の連絡路だけあって、写真を撮っている10分の間にも何本も快速が通過してゆきます。でもここに止まるのは1時間に1本程度なんだから、近くの彦崎駅だけでも良かったんではないですか。それとも、ここから四国に通いたい人が多かったんだろうか。

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山陽本線:本郷駅 (ほんごう)

(三原) - 本郷 - (河内)                        (訪問日: 2019/07/28)

河内で山間を抜けた山陽本線は、そこから沼田川に沿って直線的に本郷駅まで下ってきます。江戸時代の山陽道沼田川沿いではなく、もっと南の田万里峠越えだったせいか、ほかの東西交通路が河内~本郷間で沼田川をまたいでゆきます。

最初は、県北への自動車道(フライトロード)の広島空港大橋
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次は山陽自動車道の橋梁
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その下流にある山陽新幹線橋梁
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最後は本郷駅前の国道2号に接する本郷橋で、旧山陽道は左の本郷駅あたりから右手(西側)へ、沼田川を渡って峠越えをしていました。
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本郷駅は国道2号から少し入ったところにある、H21年に出来た新しい橋上駅で、駅北側への自由通路兼用です。

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駅舎左手には屋根付き駐輪場がありますが契約車のみ利用可のようです。なので単車を停めるには、駅舎右手(三原寄り)にある駐車場を利用、駐車枠は15~6台くらい。
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駅前にはこの他にも月極駐輪場があるのを見ると、ここは二輪車も有料というのが基本姿勢かな。
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駅舎入口にはセブンイレブン。ということはATMもあるという事です。橋上の待合室には券売窓口(午前、午後に一時不在時間あり)と自動券売機(ICOCA路線だがチャージ機能は無し)、タッチ式改札機を設置。トイレは1回のセブンイレブンの奥です。
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ホームは相対式2面2線+中線で、ホーム長は216歩(他の駅と比べてちょっと短い)。ホーム間は跨線橋で連絡されています。下は北側ホーム(3番)からみた跨線橋と三原方面。
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こちらは西条方面の風景。こちらからみえる跨線橋は北入口への自由通路です。
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ところで駐車場脇にある謎のシェード(いや、知ってる人には謎ではないんでしょうけど)。S50年頃の航空写真ではこのあたりに引込線はないので、新しくできた整備施設ですかね。
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山陰本線:乃木駅 (のぎ)

(松江) - 乃木 - (玉造温泉)                         (訪問日: 2019/07/01)

玉造温泉から東進すると、山陰道(今の高速国道の方ね)の玉造ICを過ぎたあたりから国道9号は湖岸に沿った見晴らしの良い直線路になりますが、山陰本線は昔の湖岸に沿って少し山側にそれてゆきます。下の写真は別の日に撮影した島根県立美術館に向かう宍道湖畔の国道9号。乃木駅はこの右手の山際にあります。
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国道からは松江中央ICへ向けて山側に右折、一旦山陰本線跨線橋で越えてから、けやき通りを引き返す格好で丘を越えて駅に到着します。

乃木駅山陰本線の山側(南東側)に向いた、木造平屋瓦葺の有人駅。自動券売機(チャージ機能付)、タッチ式改札機を設置、トイレは駅舎左手に別棟。駅前ロータリーはバス停になっていて、その外側にタクシー待機所(3台分)があり訪れたときは常時2台が待機。駅舎右手には駐車場がありますが月極契約用かも。その外側が駐輪場(屋根付)、通勤通学用に多数利用中で大型二輪のスペースはなさそう。売店・食堂はありませんが、近くの県道には商店街もあり、買い物はできそうです。

松江駅の隣駅で市街地にあるという事で都市近郊駅という感じは、鳥取駅隣の津ノ井駅とよく似てます。

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ホームは相対式2面2線で、ホーム長は249歩。ホーム間は跨線橋で連絡してます。

下は駅舎側ホームから見た松江方面。その次は出雲方面の風景。
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次の2枚は跨線橋から見た松江方面と出雲方面。(余談ながら、珍しくこの跨線橋の窓は開きます)
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さて駅舎の駅名看板の下には女性駅長誕生駅の説明板があります。朝日デジタルの記事によると2015年にも再び女性駅長が赴任されたそうですし、どこの駅に行っても女性駅員は普通に見られますし、この説明板の持つ意味も変わってきているように思います。
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ここの屋根の鬼瓦にはJRマーク付き。それと気になるのは駅舎側壁から一列に出ている電力ケーブルらしきもの。昔は変電設備でも入ってたんかいな。
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山陰本線:玉造温泉駅 (たまつくりおんせん)

(乃木) - 玉造温泉 - (来待)                         (訪問日: 2019/07/01)

来待駅から乃木駅にかけて宍道湖畔を国道9号と並行して走る山陰本線ですが、旧玉湯町の市街地で少し国道から離れて山側に入ります。下の写真は旧国道から駅に入る交差点と、そこにある玉造温泉の大きな看板。そこからも何度か角を曲がって小路の奥に玉造温泉駅があります。

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通ってきた駅前の小路を振り返ったところが下写真。駅前の雑貨屋が写っています。
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玉造温泉駅は木造平屋鋼板葺の有人駅。玉造温泉まで1~2kmあるせいか、駅前広場にはタクシーではなくハイヤーが多数待機しているし、列車の到着に合わせて旅館の仲居さんのお出迎えもあります。一般車の駐車スペースは見当たりませんでしたが、駐輪場は駅舎右手に約20台分(屋根付き)あり。自動券売機(チャージ機能有)とタッチ式改札機を設置、トイレは駅舎右手に隣設。食堂・売店はありませんが、雑貨店が駅前にあります。
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ホームは1面2線で、駅舎からは地下道で連絡します。ホーム長は334歩で半分くらいが屋根付きです。ホーム幅は広いし、やはり玉造温泉の玄関口だからですかね。
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ホームで見かけた松江方面行きの列車2本。(下のは観光列車「天地(あめつち)」ですね)
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山陰本線:来待駅 (きまち)

(玉造温泉) - 来待 - (宍道)                       (訪問日: 2019/07/01)

松江の西側の山陰本線で、行きそびれていた来待から乃木駅を回ってきました。

出雲平野から東進してくると、宍道駅からは平地を抜けて宍道湖畔を山に沿って進むことになります。来待駅も湖に山が迫るところ、国道9号に面して建っています。

来待駅は割と新しい山小屋風の待合室をもつ無人駅。国道に面した駅前広場に駐車場は6区画、駐輪場は屋根付きで約60台分。駅前はすぐ国道9号で常に交通量多し。待合室内には自動券売機(チャージ対応)とタッチ式改札機を設置、トイレもあります。
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ここに来る途中やたら石材店が多いと思ったら、来待石の産地という事で駅前にも狸駅員の石像がお出迎え。信楽焼からの連想か、とも思ったけど本命はその隣の石灯篭なんでしょうね。
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ホームは2面2線の対面式でホーム長は183歩、約33歩ずれた千鳥配置で、跨線橋で連絡してます。
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跨線橋から見た松江方面。
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こちらは出雲方面
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対向ホームにある待合室。山陰によくある、雪よけの長い庇付きの構造です。
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跨線橋は対向ホームの向こう側の高台の道路と接続していて、そこにもタッチ式改札機があります。
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山陽本線:沿線 どんだけ道(宇部市厚東)

(本由良) - どんだけ道 - (厚東)                          (訪問日: 2019/07/06)

厚東駅前の案内板に書いてあった旧山陽道に行ってみました。「殿様だけ道」がなまって「どんだけ道」と理由づけられてたけど、あの芸人の決め台詞に寄せたんじゃなかろうな。(時事ネタは風化するんだよな)

駅前の県道37を500mほど北上し、どんだけ道の案内板を目印にして分岐します。
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案内板では徒歩時間(約40分)が書いてあったけど、勝手にバイクでも通れると考えて進んでみたら、なんと草地の遊歩道。ダートじゃないから入れないことはないけど、ここは分別良く引き返します。そういえば四郎ケ原駅の近くにある赤間ヶ関街道跡も、似たような登山道みたいな道でした。やはり旧街道を保存するには、人道のままで維持するのが良い方法なんですかね。
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史跡 山陽道(どんだけ道(どう))

どんだけ道のはじまりは、飛鳥時代にさかのぼる。当時、大和朝廷により畿内を中心に、諸国に向かって七つの道路が整備され、この七つの道路は、大路(山陽・西海)、中路(東海・東山)、小路(北陸・山陰・南海)に分類された。
特に山陽道は、当時の先進国であった中国の唐との交流を重視して「大路」と呼ばれる最大の幹線道路であった。その後、江戸時代には山陽道として、参勤交代の大名や役人・武士の通る「官道」となった。一方、一般庶民は厚東川沿いの「わき道」を通行していた。
このため、地元では「殿様だけが通る道」さらに、これが訛って「どんだけ道」といわれるようになった。
当時、毛利藩は西側山裾に「一里塚」を作った。その昔、一里塚の所に一軒の茶屋があり、身寄りのない「オカツ」という娘が働き、大繁盛していた、との言い伝えがある。
往時の姿を残す、貴重な道路史跡である。

平成二十七年二月吉日
          宇部市
          厚東まちづくりサークル
          厚東コミュニティ推進協議会
          厚東郷土史研究会


 

山陽本線:厚東駅 (ことう)

(本由良) - 厚東 - (宇部)                               (訪問日: 2019/07/06)

本由良駅から厚東駅までは県道216号-国道490号-国道2号とほぼ山陽本線沿いに走るりますが、駅間が12㎞と結構離れています。すぐ近くの宇部線だと5~6駅程はありそうなくらい。で、下が国道2号から厚東駅に入る交差点(北から見たところ)と駅への進入路。
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厚東駅」という字面だけみると「厚狭の東側」という事で新しく名付けられたのかな、と思いましたが下の案内板に書いてあるように、厚東氏が名乗りに使うように中世以前からの地名のようです。そういえば中心の川の名前が厚東川だったり、中世には厚狭郡が厚東郡/厚西郡に分かれたりとか、このあたりの地名の変遷は八頭郡(昔は八上郡)と八東郡の関係に似た感じがします。 まあそんな地名の由来とは別に、開業時の駅名はひと山超えた宿場町の名前をとって船木駅だった上に、船木には舟木町駅があったりしてたのですが。隣の本由良駅とか、宇部線阿知須駅とか、どうもこの辺りの駅名の変遷はややこしい。
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厚東史跡観光案内

  • 「ことう駅」は明治三十三年(一九〇〇)開業した宇部地域では最古の駅で、昭和20年までは陸上輸送の拠点として賑っていた。
  • 「持世寺温泉」は古くから万病に効くといわれ、年間十三万人以上の入寮者がある。この温泉は遠く厚東氏時代は戦傷者が、また昭和二十年には広島の原爆被災者が多数治療に来られた。
  • 「五田ヶ瀬堰」御撫育用水の取水口として寛政四年(一七九一)、藩営事業として築造された (厚東小学校下厚東川にかかる)
  • 「恒石八幡宮」厚東氏が創建した最古の社で、じ来厚東氏、大内氏、毛利氏の信奉のあつかった神社である。 (拝殿の右脇に由緒書が備付けてある)。
  • 「東隆寺」は延元四年(一三三九)、厚東氏十四代武実が菩提所として創建した古刹で、厚東氏時代からの文化遺産を多数所蔵する (本堂入口の左に由緒書の備付けあり)。
  • 「淨名寺」厚東氏ゆかりの寺として東隆寺と共に厚東氏の歴史と文化事業を語る由緒ある古刹 (山門入口に説明板あり)
  • 宇部市指定遺跡「千林尼石畳道」幕末の尼僧千林が托鉢して淨財を募り、山間の悪路に石を敷きつめ道を直した偉跡 (バス停霜降山登山口より徒歩で約二十分、入口に説明板がある)。
  • 「広瀬淨水場」厚東川の水を淨化して市民の飲料水とする近代的な施設で随時見学できる (霜降山登山口バス停より徒歩五分)。
  • 山口県指定史跡「霜降城跡」治承三年(一一七九)  厚東氏七代武光が築城したと伝えられる中世の山城跡。その規模は県下で最大のもので、厚東氏の防備の要であったが、正平十三年(一三五八年)大内氏の来攻によって落城した。城は、本城、前城、後城、中ノ城からなり、それぞれ説明の標柱が建てられている。
  • どんだけ道 (広義には「しょうぶが浴道」までを含む)  江戸時代の山陽道跡。地元では「殿様だけが通る道」、これが訛って「どんだけ道」といわれる様になった。詳しくは下図を参照されたい。

平成十九年五月五日
               宇部市厚東ふれあいセンター内
                 厚東郷土史研究会
               電話番号 (〇八三六) 六二-〇〇四九

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厚東駅山陽新幹線の高架を背負った鉄骨造り平屋の地上駅で無人。駅前広場には駐車区画が約10台分(とはいえ、駐車スペースはいくらでもありますけど)、駐輪区画はないながら20~30台程駐輪中。食堂・売店はありませんが、すぐ近くの国道2号沿いにはいくつか店舗あり。待合室には券売機(チャージ機能なし)を設置、自動改札機はなし。トイレはごみ放置がひどいため閉鎖されていました。

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ホームは単式1面1線+島式1面2線で跨線橋で連絡。ホーム長は各々232歩で、90歩程度ずれた千鳥配置です。

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跨線橋からみた宇部方面
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跨線橋から見た新山口方面。電化区間は架線が邪魔で遠くが見通せません。
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宇部線:宇部岬駅 (うべみさき)

(草江) - 宇部岬 - (東新川)                        (訪問日: 2019/04/13)

宇部線宇部空港の前で北西へ90°回頭しますが、ついでなので、そのまま空港の先にある宇部岬漁港へ寄り道。周防灘に面した差し渡し100m余の泊りに、数十隻の漁船が停泊する小さな漁港です。広島で言えば江波の泊りみたいな感じ(こっちのほうがずっと大きいですけど)
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宇部線はこの岬から5~600m内側を回っているのですが、宇部岬駅の近くには岬郵便局や岬小学校があるので、この駅のあたりも岬の一部とみなされていたのか。はたまた「宇部岬」駅があるので、近くの施設が「岬」と名付けられたのか。(岬小学校は鉄道開通前の大正7年に開校なので、前者の可能性が高い様です)

宇部岬駅は木造平屋スレート葺の無人駅。駅前広場には駐車スペースが4~5台分で、その奥に月極が約20台分、駐輪場は約80~100台分。駅前に酒屋、居酒屋。その他に美容院があるのはローカル駅のお約束。待合室には自動券売機(チャージ機能なし)が設置、自動改札機はなし。
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待合室にはタクシー直通電話あり。
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ホームは2面2線でホーム長は120歩、下りホームは駅舎に接し、上り線ホームとは跨線橋で連絡しています。上り線ホームには待合室が1棟。
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駅舎側ホームから山口方面を望む。
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跨線橋から見た宇部方面。
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こちらは同じく跨線橋から見た山口方面。この踏切の踏板(鉄板)を車が通る時の音は、夜中には近所迷惑だろうなあ、と思うほど大きな音です。
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