(木見) - - (上の町) (訪問日: 2019/07/16)
木見駅から上の町駅まで、本四備讃線はほぼトンネルで抜けてゆくので、バイクでは由加山の峠越えになります。(麓の大きな県道を廻るルートもあるんですけど、それでは面白くないので)
何やら古そうな切通の峠を越えて県道玉野福田線を南下し由加温泉を過ぎると、由加山大権現があります。
県道脇にある厄除け石段の表参道。神仏分離令の前は由加大権現として神仏習合だったためか、あまり神社とか菩薩寺とかはあまり表に出てなくて「由加山」という名前で案内板にも書かれています。
長い参道脇に並ぶ門前町。ですが、平日昼間のせいか、開いているのは入口の茶屋と境内の休憩所だけだったのは少し残念。また参道脇を見れば山陽路、四国、畿内各所からの寄進があった事がうかがえます。
下の写真は境内直前の石段下にある石鳥居と、境内にある備前焼鳥居。備前焼鳥居の右奥が由加神社本宮、左側が蓮台寺ですが、神仏習合を反映してか扁額は一貫して「瑜伽大権現」ですね。
拝殿全景。(拝殿下の日陰に露光を合わせてしまってカブリまくり。反省を込めてここにさらします)
で、その拝殿の天井に何があるかというと、十二支方位の書かれた羅針盤らしきもの。由加大権現は江戸時代、金毘羅宮と両方お参りする両参りというのが流行したそうなので、そういう船関係の奉納品か、とも思いますが、中央に針のようなのが見えるので、もしかしたら時計かもしれない。
由加山から下ってきて、麓の上の町に差し掛かる所(里からみたら山への入口)のため池の堤の上にある由加大権現の石鳥居(石碑によると文久三年奉納らしい)。下から見上げると鳥居が空に映えて、参道が山に続くように見えますが、その向こうはすぐに池になっていますから、どちらかというと里を振り返るための展望台みたいなものです。