tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

天竜浜名湖線:西気賀駅 (にしきが)

(気賀) - 西気賀 - (寸座)                         (訪問日: 2023/10/20)

浜名湖に沿った天竜浜名湖線ですが、浜名湖の一番奥まった所にあるのが西気賀駅です。国道から少し奥まった所に駅があるのですが、案内が無いので通り過ぎてしまって、駅入口を東側から見返したのが下の写真(横断歩道がある所を右です)。

駅への案内は、標識鉄柱の下に落ちているこの看板くらい。その下の写真は国道から見た駅前広場というか道路。

西気賀駅は木造平屋の無人駅で洋食レストランが入居しています。登録有形文化財に登録されていて特徴が掲示してあるので、私の説明より掲示を引用しておきます。

西気賀駅本屋・西気賀駅待合室
本屋は、木造平屋建、寄棟造、赤色の洋瓦葺南面する。南東の隅にトラス上に組まれた鉄骨持送りによる庇が付け降ろされ、背面は、下屋、波形スレート葺、鉄製の円柱で屋根を支える。また、正面入り口と背面ホーム側に引き分け木製吊り戸が、待合室の南東一杯に作り付けのベンチと木製改札口が、それぞれ当初のまま良く残されている。一方、本屋と線路を挟んだ、対面ホーム上にある待合所は、木造平屋建、片流れ、波形スレート葺の建物。正面は開放されている。背面の軒桁と梁は木製の水平ブレースで補強、軒先の梁の先端は曲線に加工され、意匠的な特徴を示している。

 

トイレは駅舎右手に別棟で、洋風レストランに合わせたのか洋風石造風の水洗です。駐輪場は見当たらず、駐車場はレストラン用らしいのが2台分です。

待合室には券売機、改札機は無し。説明板にあった長いベンチが特徴的。レストランの入口も待合室にあり、ランプ風電灯が良い雰囲気です。

ホームは相対式2面2線で、改札出口からまっすぐ進む構内踏切で連絡しています。対向ホームはこの踏切から西側に伸びている千鳥配置です。写真に写っているのはちょうど入線してきた掛川行列車。

下の写真は駅舎側ホームから見たホーム全景。その次は駅舎側ホームの西端からみた対向ホームと待合所、その次が対向ホームの西端から駅舎側を見返したところ。

対向ホームの踏切傍にある小屋根の待合所。寸座駅にもあったし、予讃線身延線でもよく見ましたが、昔はここで改札をしていたのか?

国鉄時代の建物財産票は残っていないのですが、どうもいつかの時点で剥がしたらしい跡が見られます。

  

副駅名に使われているプリンス岬は駅正面の南側に伸びている五味半島の別名だそうで、上皇陛下が皇太子時代にここの保養所に何度か滞在されていた由縁だそうです。それはそうとして「えんちゃん」というのは何でしょうかね。