(西気賀) - 寸座 - (浜名湖佐久米) (訪問日: 2023/10/20)
佐久米駅から寸座峠を越えてもう一度、湖に出た所が寸座駅です。国道362から直ぐの所に駅があり、そのまま浜名湖へ斜面で下るので駐車場は見当たらず、バイクは国道脇の歩道に停めてます。近くに売店などは無し。
駅の掛川側に湖に下るアンダーパスが通り、その脇にトイレと駐輪場、駅への進入路があります。駐輪場は屋根付きで5~6台分、トイレは水洗です。
ホームは単式1面1線で掛川方面に向いて左側、隣接して待合所が1棟あります。ホーム長は87歩、下の写真はホーム全景と掛川方面、次が新所原方面です。
浜名湖佐久米駅と同じく、待合所の中にこの駅を読んだ俳句の句碑が掛けてあります(誰のだろう)。
駅から穏やかな浜名湖が良く見えるこの風景は、瀬戸内の駅と似た雰囲気です。宇部線常盤駅とか。*1 すぐそこには網を手繰る小舟がいたりして、湖に接する佐久米駅より湖が近いように感じます。
寸座峠
地名の由来については様々な説が多く、ここ寸座も例外ではありません。
言い伝えでは、昔、この地域は楠の大木がたっていたため、「くすのきびら」と呼ばれていましたが、戦国大名の徳川家康が気賀の堀川城を攻略し、残党の掃討のためこの地を訪れ、その後、対岸の堀江(現在の浜松市西区館山寺町周辺)に渡るためにしばらく休憩したことから、「寸座」とよばれるようになったとか。
また一説には、平安時代坂上田村麻呂が、奥羽地方に南下した蝦夷(アイヌ民族の古称)征伐のためこの地を訪れた際、細江湖の美しい景色に足を止めて小休止した、すなわち一寸座ったことが地名のいわれとされ、その時座ったのがこの脇にある石だとも言われています。
さらに、「州沢(すさわ)」という言葉が徐々に変化して「すんざ」になったとの説もあり、これらの説には大変興味深いものがあります。
あなたも一度住んでいるまちの由来を調べてみてはいかがでしょうか。
■浜松市