昨年、明科から西条駅にかけて篠ノ井線にそって白坂、矢越トンネルを通った時に思ったのは、わざわざこんな峠を越えなくても、ちょっと遠回りになっても犀川→麻績川を通って高低差無しで坂北駅に行けるんじゃないかという事。
そこで今回、篠ノ井線を再訪した機会に明科駅から犀川・麻績川を走ってみました。
明科駅前の国道19を北上して犀川沿いを走ると、川の両側の平地を緩くカーブしながら川沿いを走るコースで、ここに鉄道が通っていても不思議ではない印象です。
さて、生坂村から長野市に入る直前で、山清路大橋で犀川支流の麻績川に入ります。入るとやはり両側の山も迫って来て、道路を通すのもやっとという谷筋の道になります。途中のトンネルなんか、車1台分の幅しかないし、何か廃線跡のトンネルの様にも見えてきます。
そうこうして1キロ程の差切峡をこえて筑北村の平野部に出てくれば、川沿いにも平野が出てきます。
ということで、高低差が無いとはいえ、あの渓谷に鉄道を通そうとは思わないだろうと、体験して思い知ったのでした。それに明科駅から坂北駅まで、犀川・麻績川を迂回すると距離もかかりますしね。
この先、姨捨の峠越えと犀川沿いで長野まで行くことを比較した場合も、結局は犀川の蛇行に沿って路線長が長くなるのを嫌ったのかなと思いますが、ここも実際に走って経験しないといけないかな。