(近江長岡) - 醒ヶ井 - (米原) (訪問日: 2017/10/01)
柏原から北に迂回していた東海道本線は長岡を経て、醒ヶ井で旧街道と国道21号、東名高速と合流します。醒ヶ井駅も国道21号線沿いになります。
駅舎の右半分はコミュニティセンターとの併設。駅前と向かって右側に駐車場が50~60台、駐輪場は確認できず。駅舎に売店・食堂は無いけど周囲に店舗多数(国道沿いだし、醒ヶ井宿は観光地ですし)。トイレは駅舎右手に設置。下の写真の左手には道の駅「醒ヶ井水の宿駅みゆき」で、野菜直売所とかもあります。
駅舎の表札でもコミュニティセンター併設の形式。
駅事務は委託業務らしく、1~2時間おきに30分程度開業。自動券売機は無いので、窓口閉鎖時は無人駅と同じ扱いなのでしょうけど、そうは言っても割引券とかが欲しい人は不便だろうし、実際に窓口をたたいて事務員を呼んでいる人はいましたね。
ホームは1面1線+島式1面2線ですが、駅舎側のホームは閉鎖。ホームの端が斜めに削られてしまって物理的に利用できなくなっているのは、潔いというべきか、もったいないと考えるべきか悩むところです。島式ホーム長は歩測で約240m。
建物資産標はホーム待合室の物です。
おまけ:柏原以西の民家にはベンガラ色が使われていましたが、醒ヶ井駅では駅舎の柱が赤色。
県境の向こうの関ヶ原ではこういう装飾は無かったので(あちらはどちらかというと白壁と黒)、この地域差が気になっていたところ、醒ヶ井で見たのが下の案内板。丹生という地名からするとかつては辰砂(赤塗料の元になる酸化水銀)が採れていたのかもしれません。そうはいっても、息長丹羽真人(醍醐天皇の頃)の伝記には辰砂の話は出てこないし、仮に奈良時代以前に辰砂が採れていたとして近世の流行に繋がるというのも考えにくいし、そもそもあの色付けは多分ベンガラ(酸化鉄)で辰砂とは別だと思うし、単なる街道筋の流行だったのかなあ。と色々と疑問は広がってしまうのです。