西松本駅と道路を挟んで東側の広場に大宮神社が鎮座しています。松本駅の車両基地の一角にはまり込んでいるので(順序からすると、後からできた松本駅が周りを囲んでいるというべきか)、篠ノ井線の沿線といってもいいですが、西松本駅が最寄駅なので、上高地線の沿線にします。広場はたぶん神社の境内と思いますが、西松本駅に大型バイクが入れないので、ここに停めさせてもらいました。
社殿は境内に南面しており、脇侍のようにクスノキの大木が3本並んでいます。拝殿は切妻平入、背後の本殿は切妻妻入で格子壁に囲まれた渡り屋根付きです。由縁書きによると小笠原氏の時代には田川を挟んだ南にあったようです。由緒書きには道祖神も書かれていましたが、周りを見渡しただけでは気づきませんでした。隣の社務所の札所の様なのがそれだったのか、あるいは社殿に合祀されていたのか(道祖神なら表に出てたはずとは思うけど)
大宮神社
井川城主、小笠原信濃守貞宗が、井川城の地に鎮守として建てたと伝わる。その後現在地に遷し、地域の氏神様としてまつられている。
慶長八年(1604年)の春火災にあったが直ちに再建され、享保十九年(1735年)には、改修され、順次手直しを行い現在に至っている。
御祭神・住吉大明神、熊野大権現。
祭礼九月末の土・日その他に、新年祭・七五三祭り・水神・御嶽祭が行われている。中条西道祖神
文政十二年(1830年)
かつては宮渕から白板を通って巾上へ抜ける道と、JRの踏み切りを渡って山辺の兎川寺(とせんじ)に向かう道路との交叉点にあったが、高架橋や昭和六十年頃の整備により現在の位置に遷された。毎年五月十五日には、お祭りが行われている。
「道祖神」の文字は松本の能書家木澤七郎の筆による。