旧北陸線を走ってみると、時代々々でのルート変遷の一面が見られて興味深いです。時代順に史跡とルートを並べると、
- 徒歩時代:明治天皇行幸での葉原小休所跡。今庄から北国街道を経由して木の芽峠越え
- 旧北陸線:旧北陸線トンネル群。より緩い勾配を選んで海岸線よりのコース取り
- 北陸本線:南今庄から北陸トンネル。距離的に有利な木の芽峠に戻ってきて、今度はトンネルで通過。
- 北陸自動車道:自動車道で長大トンネルを避けるため、また海岸寄りの旧北陸線ルートに戻ってきて、杉津駅跡をSAに利用。
こうしてみると、木の芽峠と杉津駅付近を交互に通ってきたのが分かります。そして今建設中の北陸新幹線はそういう地上の都合を全部すっ飛ばす様に、南条から敦賀まで一直線にトンネルで通過します。これが、ここのルート取りの最終回答になるのでしょうかね。