(備前片岡) - 迫川 - (常山) (訪問日: 2019/11/02)
常山駅から西へ山沿いの旧道を走ると、迫川集落内で幅員が狭いので、交互通行用の信号でとめられます。そしてこの停止線がえらく手前(100mくらい?)に引いてあるので、前を走ってる車が止まったら、思わず追い越しをかけてしまうところでした。
下の写真の撮影場所が停止線で、向こうの車が離合しているところが信号。
下の写真のように道路がくびれているので交互通行にしているようですが、国道375なんかもっと狭い隘路があったし、四国の酷道もすごいもんでしたが。(最近はだいぶ改善されたけど) で、このくびれている所を右に入った所が迫川駅の入口です。
下は迫川駅入り口からみた全景。駅前ロータリーには送迎用駐車場枠が3台、駐輪場は屋根付きで約55台分。周囲は住宅だけで店舗、売店は無し。トイレは無かったように思います。
駅舎は無く、ホームは2面2線で各々ホームに待合所があります。1番線(岡山から見て右側)はブロック造で2番線は鉄骨プレハブ造。1番ホーム入口にはタッチ式改札機、待合所内に自動券売機(チャージ機能付)が設置されています。
ホームは跨線橋で連絡していて、ホーム長は166歩。1番ホームが待合所のところだけ広いのは、昔の駅舎の跡かもしれません。(待合所にかけてあった説明板のとおり古い駅ですからね)
下はホームから見た宇野方面。
跨線橋から見た岡山方面。ここからみると左側の1番線がクランク状に曲がってますが、次の写真で宇野方面を見るとクランク曲線は2番線の方。これはこの駅を通過する列車がないという事だろうか。(それとも減速すればあんまり関係ないのかな)
駅の北を見ると広がる干拓地。
(旧駅名) 由加
駅名の由来は、明治43年6月12日の宇野線開業当時、四国こんぴらさんとの両参りで名高い、瑜伽神社への参道となる駅として「由加」と称した。
その後、時代とともに本宮への参道も変わるなどし、昭和27年11月15日当地の地名である「迫川」へと駅名が改称された。
また、隣接駅の備前片岡、常山駅は、昭和14年1月1日に開業している。
やはり、かつての鉄道では神社仏閣への参詣客が重要だったのだとわかる由来ですが、一方で由加山の参道は南側の海を向いています。金毘羅宮との両参りが売りなんだから海側を向いているのはある意味当たり前で、参道の鳥居の建立年が文久年間だったりして、やはり昔からの本流は金毘羅からの船便が使える児島側だったんではないでしょうか。そして、その参拝客を鉄道で取り込もうとしたのが駅名にも表れていた、ということなのでしょうかね。