tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

山口線:上郷駅(かみごう)

(周防下郷) - 上郷 - (仁保津)                  (訪問日: 2017/07/16)

小郡市街の北端で椹野川が山に迫って、国道9号、山口線が川沿いに集まっているところに上郷駅があります。ここは美東からの県道28と中国道小郡ICにもはさまれているので交通量は多く、小郡方面から右折で駅に入るには少々度胸がいります。

とはいえ駅自体は、車の量には関係なくこじんまりとした、ホーム1面1線の無人駅です。ただ国道沿いでスペースは無いので駐輪場は何カ所かに分散していますし、駐車場は月極めで12台分。自動券売機は設置あり、自動改札は無し。トイレは駅舎左手にあり。売店・食堂はありませんが、国道9号にロードサイド店が多数あります。日曜朝8時とはいえ、通勤通学客は継続的に4~5人ていどあり。

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ホームから新山口方向をのぞむ
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駅裏、椹野川との間の土手沿いの道。
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山口線:周防下郷駅(すおうしもごう)

(新山口) - 周防下郷 - (上郷)                  (訪問日: 2017/07/16)

山口線小郡市街地の東端を川沿いに進むので、バイクでも住宅街の中を県道で並走し、小郡ふれあいセンターの角を曲がれば周防下郷駅があります。と言えば簡単ですが、駅の入口は特に看板があるわけではなく、角を曲がってもアパートしか見えないので、駅があるとは思えません。

左に見えるのが小郡ふれあいセンターで、その先の信号を左折すると下郷駅のはず。
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で、角を曲がっても駅は見えず。正面アパートの向こうに列車が止まっているのが辛うじて見えますが、駅はこの道をクランク状に曲がって、右のアパートの向こう側です。
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写真(下)は駅前の駐輪場まで来たところ。普通、駅の周囲は一般の住宅より大きな離隔距離をとっているもので、一目見て駅のある方向が分かるものですが、ここは完全に一般住宅に溶け込んでしまってます。
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周防下郷駅はホーム1面1線、ホーム上に待合所がある無人駅。自動券売機(チャージ機能なし)あり、自動改札機はなし、飲料自販機あり、トイレ無し。駐車場は無し、駐輪場は約30台分くらいのスペース。売店・食堂は無し。

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ホームから山口方向をのぞむ
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駅は昭和10年開業で財産標は昭和28年なので、一度建替えられているという事ですね。

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 周防下郷駅近くの県道にある吊下げ1灯式信号機。ここのは黄色点滅でしたが、庄原駅近くの信号機よりは新しそうなデザイン。

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山陽本線:新山口駅(しんやまぐち)

(四辻)(周防下郷) - 新山口 - (嘉川) (北嘉川)                (訪問日: 2017/07/16)

山口線起点の新山口駅です。(昔の小郡という名前の方が趣があると思うんですが、山口市と合併したから名前変えたんですかねえ)

ローカル駅をめぐるという趣旨からすると新幹線駅は守備範囲ではないので、簡単に見て回るつもりでしたが、駅自体がそこそこ大きいのでやはり時間がかかります。

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面白いのは、新幹線改札口ではEX-ICチケットレスも使えるのに、隣の在来線改札口は自動改札でないという事。まあICOCAエリア外なのであたりまえなんですが、伯備線 日羽駅宇野線 久々原駅でホーム上の吹きさらしにもタッチ式自動改札機があるのと比較すると、このギャップが面白い。なにか山口は、こういう昔の顔をどこか残している駅が多い様に思います。(西岩国駅舎とか)

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駅員改札の在来線改札口
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 ところで、今は駅の南側が表口ですが、小郡の元の市街地は北側です。駅前の通りをみても、高層の事務ビルが並ぶ南側と、住宅の続く北側と違いがはっきりしています。

新山口駅南口前の県道
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駅北側の山口線踏切付近の県道
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山陽本線:四辻駅(よつつじ)

(大道) - 四辻 - (新山口)                  (訪問日:2017/07/16)

先月は岡山方面、出雲方面と廻ったので次は山口方面、山口線に行ってきました。起点の新山口(昔の小郡の方が趣があるんですが)に行く前に、山口南ICのすぐ前にある四辻駅へ。歴史ファン的には鋳銭司、そして大村益次郎といった方が有名でしょう。

国道2号バイパスから旧国道=旧山陽道に入って四辻郵便局前の駅を見るとこんな感じ。駐輪場があるだけで駅舎は反対側です。旧国道側に公共施設とか店舗があるのに反対側に駅があるのは、大村益次郎生誕地があちら側にあるから? (あるいは、あちらが旧来の集落なので益次郎旧宅も駅舎もある、と言う事もできる)

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四辻駅は木造平屋の無人駅、自動券売機(ICOCA無し)はあるけど自動改札機は無し。飲料自販機はあり、トイレは未確認。建物財産標も未確認。駅に食堂店舗は無いですが、向かいにスーパーらしき店舗あり(でも閉店中かも)。駅前に送迎用駐車スペース3台、駐輪場は約60台分。盛土の上の駅舎とその下の駅前広場というよく見る光景ですが、雰囲気は山陰線小串駅に近いです。

写真は朝日を背景にした四辻駅舎(かぶっている言い訳です)。
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ホームから徳山方面をのぞむ。
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大村益次郎由縁の地らしく、幟やポスターからパトロール隊まで、益次郎が一杯です。それにしても30年前の大河ドラマがまだ現役なのですね。

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山陰本線:江南駅(こうなん)

(出雲神西) - 江南 - (小田)                  (訪問日: 2017/06/27)

出雲(今市)から神西あたりまでは県道277が山陰本線に並走してますが、神西湖南岸までくると県道は南の丘陵を越えて湖を迂回、線路はその丘陵の北を昔の湖畔だろうと思われるルートで西進します。江南駅は両者がもう一度合流する江南集落の湖側先端にあります。

木造平屋青瓦葺のひさかたぶりに見た有人駅です。でも営業時間は6:30~14:30なので、訪問した時(15:30)は休業中(あと土日祝日も休業)でした。(まだ後片付け中らしかったですが) 券売機は無し、飲料自販機は駅前広場に設置、トイレは駅舎右手に隣接。駅待広場に駐車枠が10台分、駐輪場は駅舎左手に屋根付きで約65台分。食堂・売店は無し、駅前に旅館の看板が出てる家があるのですが、営業しているのかどうか気になります。

特に乗降客のいない平日15時半でも、タクシーが3台常駐(途中で1台追加)しているのは、タクシーの待機場として機能しているんだろうか。

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屋根の瓦は山陰でよく見る、JRマークの付いた瓦。
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ホームから大田方面を見る
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建物財産標の上に掲示された借用書。湖陵町がこの駅舎を借用・管理していたという事でしょうか。(という事は有人駅というより委託販売なのか)
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 駅前の家は出雲地方でよく見る反りの入った棟瓦。切妻の端も反ったデザインです。
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こちらは両端に鯱の付いて屋根。とりあえず分布域の西側の確認として。
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追記:2020/06/28 再訪

小田駅に行ったついでに江南駅を再訪。前回来たときは駅員が居たようなのですが(委託販売だったのかも)、今は無人化されてしまったようです。それに伴って入口に貼ってあった借地証や窓口の販売所表示とかが無くなってました。ホームの方はあまり変わらず。
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おまけ:

近所で見た家の屋根の反り具合は、車寄せの屋根のむくりと合わせて、もう中華街の楼門に近いものがあります。
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山陰本線:出雲神西駅(いずもじんざい)

(西出雲) - 出雲神西 - (江南)                (訪問日: 2017/06/27)

山陰本線と並走する県道で西出雲から西進し出雲神西駅へ。別に神西駅が他にあるわけではなく、出雲を冠さなくても良いんではないかと思うのですが、駅名の変遷にはいろいろ思惑があったようです。いずれ1982年設置の新しい駅。

県道277から入った所に空地、駅舎(?)左手に駐車場20台分の枠があり、駐輪場は右手に約35台分。写真に写っている建屋には駅業務施設が何もなく、駅舎というよりは待合室で、トイレが隣接。無人駅、自動券売機なし、飲料自販機有り、売店・店舗は無し。ホームは1面1線でホーム上に待合所設置。

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ホームから出雲方面をのぞむ。高架橋は国道9号から伸びる、山陰自動車道へのアクセス道路で、その下にJR車両基地の建屋が見えます。 f:id:tkmov:20170715001800j:plain

こちらは江津方向の景色とホーム上の待合所。 f:id:tkmov:20170715001804j:plain

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山陰本線:西出雲駅(にしいずも)

(出雲市) - 西出雲 - (出雲神西)                   (訪問日: 2017/06/27)

出雲から西へ神戸川を渡って郊外に出ると西出雲駅があります。線路の北側に旧街道(と国道9号)がとおり、南側は山に向かって主に農地なので、駅舎は北側にあると思いきや、線路跨線橋の入口があるだけ。昔は北側に駅舎があったのが、南側の再開発でホテル、スーパー銭湯等が出来たので、駅が南向きに変わったとの事(by Wikipedia)。北口に郵便局が残っているところが昔の駅が北向きだった名残という事でしょうか。昔は直江駅のような感じだったのかとも想像します。

下は西出雲駅北口。こちらにあるのはトイレ。この右側に郵便局があります。局名は知位宮郵便局、この駅も最初は知位宮駅だったそうです。無人駅で跨線橋内に自動券売機(チャージ無)あり、改札無しでホームに入ります。北口ロータリーには5台位の駐車場(もしかしたら月極めかも)、自転車は跨線橋下に約20台くらい。南口にはロータリがあるが駐車場は無い様子で、代わりに隣接ホテルかスーパー銭湯に停める手があります。駐輪場は屋根付き20台くらい。待合室は南口にあります。 駅に食堂・売店はありませんが、すぐ南のホテルにレストランがあり、スーパー銭湯にも何かあるかも。

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大社線:沿線-旧大社駅(たいしゃ)

(出雲大社前駅) - 旧大社駅                (訪問日: 2017/06/27)

一畑電鉄 出雲大社駅から南へ、高浜川を挟んで旧大社駅跡(旧JR大社線)が保存されています。一畑電鉄の方の駅はステンドグラスをつけた鉄筋コンクリート製(S5年)、こちらは出雲大社を模した(ただし瓦葺き)木造平屋(T13年)、6年の間にこれだけ特徴的な駅が続けて建設されるとは、出雲大社門前の賑わいが想像されます。というか、金毘羅宮橿原神宮伊勢神宮とか、明治御陵とか、神社参拝のための路線・駅が重要だった時期があったという事でしょう。

大社参道(神門通り)をずっと直進して旧大社駅の入口が下の写真。

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木造平屋ながら入母屋の瓦屋根をもつ旧大社駅。高天井と出札室のある三等待合室と別室となった一・二等待合室、貴賓室兼用の応接室、趣向のある内装等と、嘗ての駅舎の様子がよくわかり、廃線後も保存されたのも納得です。

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駅舎右手には団体専用改札口。都市部はどこでも自動改札になってしまったので、こういう改札口はすっかりなくなってしまいましたが、意外なところで出会うものです。

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出雲今市から出雲大社への路線として、先行して明治に敷設されたJR大社線廃線となり、昭和になって後を追った一畑電車が今も残るのは、何が盛衰を分けたのか。色々と事情はあるとは思うけど、ターミナルが出雲大社に近い方が残ったと思うのは短絡的だろうか。

 

大社線:沿線-出雲大社(いずもおおやしろ)

(出雲大社前) - 出雲大社                    (訪問日: 2017/06/27)

せっかく出雲大社前駅まで来たので、出雲大社へお参り。下の写真は参道からみた勢溜の鳥居。オフシーズンの6月の平日ですが、そこそこの人通りがあり、以前の寂れ具合からすると結構な賑わいです。(観光シーズンであれば、この道に人があふれますから)

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境内入口の銅鳥居。奥に見えるのは本殿ではなく拝殿。

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本殿はこちらの、奥の一段高いお社。手前は大神大后神社と神魂伊能知比売神社。瑞垣内の反対側にある神魂御子神社と、八足門に近い門神社は見えず。本殿は南向きですが本殿内の御神座は西向きなので、本殿遥拝後は西側に廻って再拝するものらしい、とこの時知りました。

八足門の向こうの瑞垣内は普段は入れませんが、皇族の参拝などがあると御相伴として門内の廻廊まで入れてくれる時があります。ただしドレスコード(短パン、サンダルは不可)があり。

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本殿背後に坐す素鵞社。母娘の参拝者が社後ろでずっと拝んでましたが、何かあるの?

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瑞垣外東側の釜神社

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瑞垣外西側の氏社(二社)

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瑞垣外の東西にある十九社(二社)

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大社線:出雲大社前駅(いずもたいしゃまえ)

(浜北公園北口) - 出雲大社前                (訪問日: 2017/06/27)

 近くに島根ワイナリーがあるせいか、大社線沿線はずっとブドウ畑の中。大社前駅に行くために線路から少し北の道に出ると、大きな門構えの家が続く街道筋、そこを西に進んで高浜川を渡ると出雲大社の参道に出ます。

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f:id:tkmov:20170709211532j:plain (この写真は大社参道を少し南に戻って、大社駅前駅の南から撮ったところ)

 

出雲大社前駅は西洋風鉄筋コンクリート平屋の有人駅。という事ですが、駅員らしき人は見当たらず、電車の時間にならないと出てこないのか?。自動券売機あり、駐車場は駅裏に約20台くらい、駐輪場もその横に約100台分。待合室にはお土産売店、駅舎右手に隣接して喫茶店あり。昔の写真を見ると、この喫茶店の場所は昔はタクシー乗り場だったらしいです。

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特徴的な外観や待合室のステンドグラス、ホームに展示されたデハニとかは有名なので割愛。下は出札口にある台。ピアノ鍵盤が細く並んでいる感じで押さえると少しへこむ仕組み(いや、仕組みなのか、こうなってしまったのかも定かではないですが)。ただ昔、どこかで同じようなのを見たような気がするんですね。

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デハニの車内。この木製床を見ると昔の路面電車を連想するので、吊り輪が無いのがちょっと違和感というか、意外な感じ。

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