先日は廃線直後の三江線をまわってみましたが、廃線路線と言えば近くにもう一つ、15年前に廃線になった可部線(可部以遠)があったのを思い出しました。将来の三江線の姿かもしれない、今の可部線を見てきました。
今井田駅 (訪問日: 2018/05/19)
今の可部線は、あき亀山駅までなので、その次にあった駅というと今井田駅。ホームと待合所は残っていますが線路は撤去され、林に戻ろうとしています。でも待合所と駅名看板が残っているだけ、この先の駅よりは原型をとどめている方です。
こちらは可部方向。廃線後に作られた道路で線路跡は断ち切られています。昔の写真だと、そこには小さな踏切りがあったはず。
下は今井田駅を過ぎたところの今井田集落脇の道路ですが、たぶん旧可部線です。元々の県道は右の民家の前を通ってましたから。GoogleMapやMapionではこの道路は載ってないので、ごく最近供用されたのだと思います。
安芸亀山駅 (訪問日: 2018/05/19)
今の可部線の終着駅は、あき亀山駅ですが、もともとの亀山駅というとここ。(今のあき亀山駅は河戸にあるんだから河戸駅にすればよかったのにと思うんだが、いろんな思いがあったんでしょうね)
で、今の亀山には駅の跡は見当たらず。前後の路盤跡をたどってみると、下の写真でバイクを停めている歩道が昔の線路跡で、駅は酒店の向こう側にあったらしいです。
下写真は今井田から亀山の途中の線路跡、落葉に覆われ灌木に浸食されて林に戻りつつあるところ。
こちらは亀山から毛木に行く途中の線路跡。こちらは民家や農地に隣接しているせいか、通路として使われて手入れされている様子です。いい散歩道になってそう。
毛木駅 (訪問日: 2018/05/19)
線路が撤去された砂利敷きの路盤と、灌木に覆われつつあるホーム跡。ある意味で分かりやすい廃駅の風景となった毛木駅跡。
今井田駅あたりの線路跡とは対照的に、ここは雑草ひとつ生えていない砂利道になっているのは、まわりが田畑で(落葉が落ちてこなくて)砂利が残っているから? それとも通路に使って砂利を敷き直しているのか?
安芸飯室駅 (訪問日: 2018/05/19)
ここは駅舎とホームが保存され、レストランとして活用されています。金土日月曜日営業ですが、訪れたのが16時過ぎだったので閉店でした。行くときはお早めに。駅舎の屋根は往時から葺き替えられたようです。
布駅 (訪問日: 2018/05/19)
布駅のホームと線路は残っていますが、国道脇で工場なども隣接しているせいか、すっかり資材置き場と車庫となっています。
こちらは駅から見た可部方向。ここだけ見れば営業時代と変わらないかも。(営業時代には線路脇に柵があったとは思いますが)
で、下の写真は加計方向。線路も撤去されて、すっかりご近所の通路兼駐車場になっています。そういえば駅・線路跡の敷地は誰のものになっているんだろうか。どうもなし崩し的に利用されている様に見えるんですけど。