tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

山陰本線:伊上駅 (いがみ)

(人丸) - 伊上 - (長門粟野)                        (訪問日: 2022/05/21)

黄波戸駅から内陸の日置、油谷を通ってきた山陰本線は、人丸駅を過ぎた所から再び日本海沿いに西進します。国道191を走る限り、海水浴場の看板くらいしか見かけない伊上ですが、明治初期の地図では1000人以上の集落として載っている街だったようです。

国道191脇の伊上駅は鉄骨スレート葺の待合室だけがある(正確には設備の入った小屋もありますけど)無人駅です。待合室はかなり大胆にカットされていて涼しげですが、冬が心配になります。ネットで見かけた昭和期やWikipediaの写真にはちゃんと壁があったので、カットされたのは最近の事らしい。ガラス張りの待合室というと東浜駅がそうですが、あそこは海水浴場に近く夏の涼風をイメージしたと書いてありましたし、ここもそこを目指すのか。

近くの無人駅と同じく、自動券売機や改札機は無し。国道の反対側の家が店舗風なのでここが委託の券売所だったのかも(昭和末の写真だと壁面に委託販売の看板がかかっているのし)。トイレ(簡易水洗)は待合所の入口横の壁が残っている所にあり、ホーム側から入ります。 駐車場の区分は無いけれど駅前に1~2台のスペースあり、駐輪場は屋根付きで20台分。待合所横には藤棚があって少し洒落た感じ。

待合室を裏から見ると、ホームの鉄骨をそのまま半分流用した感じですね。黄波戸駅だと右側の屋根部分も流用されていたんですが、このあたりのデザインの差はどういう理由なんだろう。

ホームは下関へ向いて右側に単式1面1線の棒線駅、ホーム長は160歩。下は長門市方面、その次は下関方面の風景。

長門市側に引込線の跡。その向こうの藪はちょうど車両の形に伐採されていてトンネルの様。