(長門大井) - - (越ケ浜) (訪問日: 2022/05/21)
5月の下旬、行きそびれていた山陰本線の萩から豊北へかかて走ってきました。まずは萩の北、海に飛び出ている半島の根元にある明神池です。萩から国道191号で北進すると、越ケ浜を少しすぎところで左折し笠山へ伸びる砂嘴の上の集落の中を300m程走った所が明神池。池の手前に有料駐車場がありますが、駐輪場は無さそうで、早朝なのを良いことに説明碑の前に置かせてもらいました。
砂嘴の行き止まり、笠山の麓にポッカリ開いている明神池は径150m、周500m程。最初は砂嘴に閉じ込められた海の名残かと思ってましたが、岸は礫でできているし、傾斜は急だし、もしかして噴火口の跡なんですかね。池での釣りが禁止されているせいか、魚影も濃い(というか、この魚たちは外界と行き来しているのか?)
明神池の奥には厳島神社、毛利氏のつながりで宮島から勧請されたとの事。(ところで鳥居の注連縄がビニール紐なのは山口県の特徴か)
厳島神社
御祭神 市杵島姫命(いちきしまひめみこと)
田心姫命(たごりひめみこと) 沖津島毘売命とも申され後に大国主命の妃となられた神
瑞津姫命(たきつひめみこと)
御三姫命は素戔嗚尊の御子で中でも市杵島姫命は美貌であれれたことから七福神の御一人、弁天様に見立てられて混同されることもあってか身近な神として敬われている。御祭神は航海安全の守護神として有名なだけでなく大国主命と御一緒に国土の繁栄に尽くされたことから家運隆盛の神として庶民の信仰が篤い。
由緒
毛利二代藩主綱広公の時代。延宝三年(西暦1675年)安芸国宮島より厳島大神をこの地に勧請し越ケ浜地区の氏神様として祭祀。現在に至る。
旧暦六月十七日の管絃際には海上を神幸する「みこ船」を先頭に大漁旗を樹てた船がこえに続き菊ヶ浜御旅所で神事神楽を奏す。
例祭
一月一日 元旦祭 一月十五日 焚き上げ神事
二月三,四日 節分祭 旧三月十七,十八日 春例祭
旧六月十六,十七日 管弦際 旧八月五日 歓喜祭
十一月十五日 七五三祭 一,五,九月各従七日 月並祭 各船田新念祭
旧二月二十日 厄神祭 旧十月十日 琴毘羅祭り
天然記念物 明神池
指定年月日 大正十三年十二月九日
所在地 萩市 大字椿東越ケ浜明神池はもと御茶屋池とも呼ばれ、相つながる大池、小池および奥の小池より成る。水面11,240平方メートルの天然塩水池である。池水は外界の干満に応じて主に岩のすきまを通じて出入りしており、比重は海水に比してやや低い。水深は一定しないが深い所は四メートルある。池の中にはマダイ・クロダイ・メジナ・ボラ(イナ)・アカエイ・コノシロ・スズキ・フグ・アコウ・ウナギなどの磯つき魚がいるが、クロダイ・メジナ・ボラ・コノシロなどは池の中で盛んにふ化する。
池の中の魚類は各々同種を以って集団を作り、廻遊するさまは外界の自然と異ならず、全く天然の水族館である。
萩市教育委員会