(小原) - 亀甲 - (佐良山) (訪問日: 2021/04/30)
津山線で北上して津山市に入る一歩手前、美咲町の中心部にある亀甲駅です。駅自体はは美咲町市街地の中心にあるのですが、国道53が市街地の外をバイパスしているので、国道から入るにはちょっと込入った脇道を通ってゆくことになります。
亀甲駅は、亀甲模様の屋根から亀の首が飛び出したちょっと変わった駅舎に図書館、食堂もある有人駅。駐車場は駅舎横に20台くらい、駐輪場は未確認、トイレは駅舎右手の別棟です。自動券売機と改札機は無く、対面販売・改札です。駅業務は委託販売なので、列車が来ないときは事務所不在の時もあるようです。
ところで駅のある場所の地名は原田だし、ちょっと変わった駅名だなと思ったら、駅舎正面に由来の説明板があり。由来の亀甲岩は駅の近くにあるらしいですが、ちょっと見つけられませんでした。
久米郡ロマンス企画
三、「亀」にあやかり子宝に恵まれ、長寿を願う(中央地区)
『亀甲岩(かめのこういわ)伝説』
昔、ここで生き倒れた旅の巡礼者がいました。
その人を哀れに思った村人が、この地に巡礼者を葬り、ねんごろに供養しました。すると、月の青い夜、巡礼者を埋葬した辺りから大きな岩が弘法大師の尊像を載せてせり上がりました。
この岩の形が亀に似ていたことから、その岩を亀甲岩と呼ぶようになりました。
地名には「亀甲(かめのこう)」の名前はありませんが、明治三十一年に開通した中國鉄道(現在のJR津山線)の駅名に亀甲(かめのこう)の駅名が付けられました。
この地では「亀甲岩」を地域のシンボルとして、平成七年の亀甲駅舎などの改築の際に駅舎を亀の形にしたり、様々な場所に亀をモチーフにしたモニュメントを設置するなどしたまちづくりを行っています。
久米郡ロマンス企画では、三番目の訪問地として「亀」にあやかり、子宝に恵まれ、長寿を願う地とします。
ホームは相対式の単式2面2線でホーム長は153歩、跨線橋で連絡、駅舎の横に引込線もあります。下は跨線橋から見た岡山方面と、その次が津山方面。
対向ホームにある待合所。
おまけ:亀甲駅から北上して国道53号と合流するとこの倉庫にあった瓶コーラのカートン。こんだけまとまった瓶コーラを見たのは何十年ぶりだろう。