(弓削) - 誕生寺 - (小原) (訪問日: 2021/04/30)
弓削駅から、津山線と並走して久米南町の中心部を抜けて国道53号で北上、約3kmで誕生寺駅へ行ってきました。国道から分かれた旧道から少し脇に入った所が駅ですが、駅への案内などは無いので、初見ではちょっと分かりにくい。下の写真は駅前を通り過ぎてしまって、駅入り口を北から見たところ。その次は脇道からみた誕生寺駅前。
誕生寺駅は、軒の深い古民家風の木造平屋の駅舎を持つ無人駅。この軒先の深さは玉柏駅や法界院駅、弓削駅と同じデザインに見えます。駅前はちょっとした広場になっていて、駅舎左手に駐車場(約3台分)、右手が屋根付き駐輪場で15台分。広場の向かいには見世駅前集会所。
駅舎は最近改築されたらしく、駅事務所や窓口は無くトイレが設置されています。自動券売機、改札機は無く、飲料自販機もなし。売店なども近くには無さそうです。
プラットホームは単式1面1線ですが、フェンスの向こうには昔の相対式ホームの跡が残っています。ホーム長は165歩、対向のホーム跡は約70歩。
誕生寺駅は久米南町と美咲町の境にあり、津山盆地への峠の途中ですので、駅の前後は結構な勾配になっているのが見て取れます。
駅名の由来になった誕生寺、法然上人の生誕地は駅の北西約700mです。
ところで福渡駅からこの誕生寺駅までの沿線の川は誕生寺川、この少し北の大きなため池は誕生寺池と、このお寺にちなんだ地名が多いのですが、明治21年の地図には誕生寺をつけた地名は見当たらず、川も弓削川となっています。廃仏毀釈の後、津山線開通の明治31年までの間に寺勢が盛り返してきた、という事なんでしょうかね。