tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

身延線:甲斐上野駅 (かいうえの)

(芦川) - 甲斐上野 - (東花輪)                        (訪問日: 2019/10/05)

甲府盆地を南下した身延線東花輪駅から先で笛吹川を渡り、笛吹川(その下流富士川)沿いに走ります。同じく笛吹川を渡った県道3号から200m程山側に入った所に甲斐上野駅があります。

駅舎は国母駅、常永駅と同じくコンクリート打ちっ放し、ただし無人駅仕様らしく出札口は無し。自動券売機、改札機もなし。歌舞伎市川家発祥の地らしく、駅舎外壁には三升紋が描かれてます。(これをシンプルなアクセントと見るか、それとももう少し飾り気を持った方がよいと思うべきか)
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ホームは島式1面2線で、駅舎から構内踏切で渡ります。この構成や、ホーム端に小屋根がある所とかは、他の島式ホームを持つ駅と同じ。

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ホーム長は122歩で、ホーム上に待合所が1棟。屋根下の半分だけ待合室になっているのは山陰線とかでよく見る構造です。(いや、他でも良くある構造なんでしょうけど、私があまり知らないだけ) 建物資産標によれば駅開設時のS3年からの建物のようです。
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下はホーム端から見た東花輪方面。
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下はホームから見た芦川駅方面と、行き違いの列車。
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駅前広場には駐車場が4台分、東側に駐輪場(屋根付)が50台分と駐車枠4台、西側の消防団車庫前に10台分ぐらいの駐車枠。また駅前には蕎麦屋もあります。 

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駅西側の駐車場。消防団車庫のペイントも、歌舞伎にちなんで芝居文字に。
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歌舞伎の初代市川團十郎はこの地の出身との事で、近くには歌舞伎文化公園があり、駅でも駅舎壁の三升紋とか、歌舞伎に因んだ意匠がつけられてます。

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歌舞伎文化公園の由来
初代市川團十郎の曽祖父、堀越十郎家宣は武田家に仕えた能係で、信玄公の異母弟・一条右衛門大夫信龍の家臣でした。
三増合戦の折り、手柄を立てここ旧三珠町上野の地を拝領し、居を構えました。(現在の「歌舞伎文化公園」のある場所) 1582年、武田家は織田・徳川軍に敗れ堀越家は下総国(千葉県)へ落ち延びます。
その後、江戸に出て、江戸歌舞伎きっての名門市川團十郎となります。團十郎の出身地は、長きにわたり謎に包まれていましたが昭和七年、山梨県一宮町の石原家に秘蔵されていた家系図や古文書などが発見され現在公園のある場所が「市川團十郎発祥の地」であると判明しました。
公園内にあるぼたん園には、十二代目市川團十郎丈撰文による碑文が刻まれた「発祥の石碑」が建立されています。
                     市川三郷町

 

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