tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

勝山永平寺線:勝山駅 (かつやま)

(比島) - 勝山                    (訪問日: 2018/10/16)

光明寺駅から途中を飛ばして、昔の風情を残す勝山駅に行ってきました。(このまま全駅に行ってたら日が暮れそうだったもので)

勝山駅は木造二階建て瓦葺の駅舎が残る有人駅。今の駅舎は2012~2013年で改修されています。駅前はロータリーになっていて、訪問した火曜日昼前でも何台かタクシーが待機中だし、勝山橋に行く途中に売店、食堂が何軒かあります。自販機とかジオパークの看板、タクシープールとかが、下の写真左手のフレームの外になる位置にまとめられているのは、駅舎のレトロな雰囲気を保つように工夫されているのかもしれませんね。*1 駐車場は駅裏に多数と、そこに通じる踏切脇にあり、駐輪場も屋根付きで20台分くらいあります。

勝山駅(Katsuyama St.)

勝山駅のある九頭竜川左岸は駅と工場と少しの商店街があるだけで、勝山市街地は川の対岸にあります。駅が市街地から離れていて対岸の山裾にあるという所はいろんなところにありますが、町や駅周辺の雰囲気からすると小出駅が似てるように思います。
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駅舎入口を入った所が待合室、左手が切符売場で右手が喫茶店兼展示室です。券売機は無く切符は窓口で対面販売、改札もあります。
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この奥の喫茶店、さすがに平日火曜日の昼前では他のお客もおらず、ゆっくりとコーヒーを飲みながら資料を見せてもらいました。
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ホームは駅舎側に単式1面1線、島式ホームが1面2線(でも外側の線路は乗降に使ってなさそう)でホーム長は67歩、構内踏切で渡ります。島式ホームからみると、駅舎ホーム側の下屋にすごく太い梁が使われているのが分かります。
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今は終点の勝山駅ですが、かつてはこの線路の先が大野までつながっていたはず。今は工場の敷地で塞がれてしまっています。
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駅舎の横に動態保存されている昔の電気機関車(としか言えません。すみません鉄道に詳しくないので)。大正時代の電車のコントローラの実物を見てみたかったんですが、やはり中には入れませんでした。それとも動かすために電気品は交換してるかもしれませんがね。
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勝山駅舎とホーム待合所

勝山駅舎は、大正三年(1914)に開業した京都電灯株式会社越前電気鉄道の駅舎のひとつとして、同じ年に建てられました。
駅舎の中心となる部分(主屋)は、桁行八間半(15.3m)、梁間三間(5.6m)で、北・東・西の三面に吹き放しの下屋がつきます。南面に張り出した一段低い別棟の下屋(桁行四件(7.2m)、梁間三間(5.6m))は、昭和時代に増設されたものです。屋根の組み方は、日本の伝統的な技術である「和小屋」と西欧建築の技術をとりいれた「洋小屋」をあわせた形になっています。
勝山駅舎は、約一世紀に渡り、勝山市の鉄道玄関口として、多くの市民や来訪者を見送り、また迎えてきました。
そして、沿線の風景と合わせて、そのたたずまいは、勝山市民の心の原風景ともなっており、平成十六年(2004)に、ホーム待合所と合わせて国の登録有形文化財となっています。

勝山駅舎の歴史
大正3年(1914) 3月 「京都電灯株式会社 越前電気鉄道」の福井ー勝山間が開業。駅舎も建設される。4月には勝山ー大野口間が開業した。
年月日不明     駅舎の第1回増築
昭和初期      駅舎の第2回増築
昭和49年(1974)   勝山ー大野間が廃線となり、終着駅となる。
平成13年(2001) 6月 京福電気鉄道株式会社の電車運行が停止され、代行バスの発着駅として利用される。勝山市や沿線市町村などから鉄道事業の再開を求めて強い要望がおこる。
平成14年(2002) 7月 第3セクターで、「えちぜん鉄道株式会社」が設立され、翌年、福井ー勝山間の運行が開始される。
平成16年(2004)   駅舎及びホーム待合所が国の登録有形文化財に指定される。
平成22年(2010)   勝山市に無償譲渡される。

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*1:そういうのは美作滝尾駅でも感じましたが、勝山駅の方が有人駅である分、それほどわざとらしさは無い様に思います