(日原) - - (青原) (訪問日: 2017/08/27)
日原駅からは北へは、山口線はトンネル・橋梁で直進、国道9号は高津川沿いに屈曲しながら北上。なるべく線路沿いに走りたいので、高津川を渡る鉄橋の下をくぐった先で、国道から離れて高津川の右岸に渡ります。
橋を渡って、田んぼの先を直進すると山口線に突き当たりますが、そこにあるのが三渡八幡宮(県指定有形文化財)。踏切りを渡ってすぐの階段を上って、河岸段丘の上が社殿になります。
境内を囲んでいる杉のひとつ。社殿の周囲はずっとこのくらいの大木で囲まれてます。
島根県指定有形文化財(建造物)
三渡八幡宮本殿 一棟
附 棟梁之記(松材) 一枚
(つけたり とうりょうのき)三渡(みわたり)八幡宮は、永享元年(一四二九)吉見氏の氏神とし
て造営された。その後消失(焼失?)。再興を経て、現在の本殿は、寛保
三年(一七四三)年に建造されたものである。
本殿は比較的小規模であるが、全体として均整のとれた本格
的な社寺建築の技法によって造られている。内外に見られる彫
刻技法には高度の技術を持った工匠の作風がうかがえる。これ
らの装飾には彩色が施され、柱の丹塗と相まって江戸期にふさわ
しい豪華な意匠となっている。県内の江戸時代中期の神社建築
の中でも優れた建造物のひとつである。
神社に残っている「棟梁之記」によれば、本殿は大阪の大工
鳥井九郎兵衛義堅により造られている。造営手法は、大阪で
資材を加工し現地で組み立てるという当時の生産流通形態
を知ることができる貴重な実例のひとつである。
平成七年十月二十七日に、島根県指定有形文化財に指定される。構造及び形式
一間社流造 杮葺(いっけんしゃながれづくり こけらぶき)
所在地 津和野町池村二三七九
所有者 三渡八幡宮
修 理 平成五、六年 保存修理工事
平成二十四年 屋根葺替平成二十九年三月
津和野町教育委員会