tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

伯備線:沿線-金持神社(根雨駅近く)

根雨駅から勝山、津山方面へ抜ける国道181を少し(約3km)山に入ると、何だかおめでたい名前の金持神社があります。まあ、読み方は「かもち 神社」ですけど。

国道脇には駐車場と札所(お土産屋)があり、そこから川を渡って、奥の小山の上の神社まで参道が伸びています。(下写真の人家の左にある手水社と鳥居が神社への入口)

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神社入口の鳥居と、神社へ上がる階段

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山あいの割と小さな神社ですが、参拝者は常に10人くらい、特に女性の5~6人のグループが目立ちます。社殿横の社務所にも巫女さん神官さんが居て、お守りも売られています。(もしかしたら休日だけかもしれませんけど) こう言ってはなんですが、この名前で知られていなければ、無人の鎮守様となっているような神社だと思います。(例えば行波駅の裏にある荒玉社の様に 清流線:行波駅 - tkmov(バイクとローカル線と) )

山の斜面に鎮座する金持神社社殿

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 神社の由来(札所横の説明板)

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御祭神 天之常立尊(あめの とこたちのみこと)、八束水臣津努命(やつかみずおみずぬのみこと)、淤美豆奴命(おみずぬのみこと)

八一〇年出雲の神官の次男が、伊勢神宮参拝のためこと地を通りかかったところ、お守りとして身につけていた神前の目付の玉石が急に重くなりました。そして、この地に宮造りするよう神夢があったので、宮造りしたと伝えられています。

金持郷は、昔、黄金より勝ると言われた「玉鋼」の産地で、原料の砂鉄が採れる谷を多く所有し、金具の文字で表されているように鉄のことを「かね」と読んでいた事から、金の採れる谷を多く持つ郷「金持」と呼ばれるようになったと伝えられています。

 

神社由緒(社殿横の説明板)

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天常立尊・八束水臣津奴命・淤美豆奴命を祭神とし、近世までは「三体妙見宮」といわれていた。

社伝によると、出雲国菌妙見宮から勧請されたという。勧請された年代は不明である。維新後に、現社名に改称された。「金持」という景気のよい地名は、タタラか鍛冶に係るカヌチ・カナジの語から出た地名だろうといわれる。また「太平記」に登場する金持影藤をはじめ、「吾妻鏡」「愚管抄」「大山寺縁起」などに名が出る金持氏の本拠地であったと思われる。

この「金持」という縁起の良い名前から、昭和後期から注目され始めた。「当社に祈願してから宝くじを買ったら大当たりした」とか、その真偽は別として、噂が噂を呼んで今様流行神となりつつある。

社殿横や札所に絵馬がたくさん下がっていますが、「お金に困らないようになりたい」「宝くじ当たりますように」とかに混ざって、「還暦でお金持ちになりました」というお礼の絵馬もあって、御利益有りや?

 

あと、札所横に展示された金持礫岩標本。

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