tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

因美線:美作滝尾駅 (みまさかたきお)

(三浦) - 美作滝尾 - (高野)            (訪問日: 2017/04/16)

高尾駅を過ぎると因美線はR53から離れて加茂川に沿って北上し、物見峠を目指します。そして津山盆地がきれて加茂川が山を刻む直前に、美作滝尾駅があります。

滝尾駅は昔の風情を良く残した無人駅で、登録有形文化財です。(この先の若桜線の駅も多くが登録有形文化財に指定されています) 多くの無人駅では発券窓口がふさがれて事務室が見えない駅が多いのですが、滝尾駅では窓口も開いていて有人駅の時代の雰囲気が分かります。寅さんのロケ地にもなるのもむべなるかな、というところです。

券売機はなく、トイレは駅舎から少し離れて設置。自販機も駅舎には無く、広場の反対側においてあります。駐車場、駐輪場の区画は無いですが、駅前広場に車なら10台位、自転車も数十台程度なら停められそうです。

どうも駅舎の昭和前半期の風情を残すため、現代を連想させる自販機や車両等を駅舎から離すようにしているのでしょう。結果として下の写真の様に、駅舎だけ広場の中にポツンと佇むように建っていますが、なんか映画のセットのような感じで、果たして駅として良いことなんだろうか。線路と駅を訪ね歩いていると、確かに古風な駅に出会うのが楽しみではありますが、古風を保つためにこういう孤立した風景になっているとすると、少し違うような気がします。まあ、もしかしたら昔からこういう風景だったのかもしれませんが。 塩屋駅備後矢野駅、亀嵩駅のように生活に密着したままでも風情があると思うんですけどね。

 

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 ホームから鳥取方面を臨みます。ホームの先で線路がクランク上に曲がっているので、昔は対面ホームにもう1本線路があったのだと分かります。この日はホームから写生する人あり。

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因美線の駅にはいくつか、鉄道開業70年(S17)の記念碑の立っています。

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滝尾駅には木製の建物財産標が残っていました(木製を見たのは4つめですが、書式は亀嵩駅とおなじです)。このタイプは皆(亀嵩駅三保三隅駅も)、ホーム側の駅舎軒下についています(備中神代はたぶん移築されている車寄せに付いているので例外)。

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