広島-島根県境から下ってきた木次線は、出雲横田からは斐伊川沿いに、というか斐伊川流域にそって進みます。だいたいは斐伊川に沿っているように見せかけて、所々で斐伊川の支流に乗り換え乗り換えしながら、最後は加茂中駅から斐伊川流域からも離れて宍道へ山越えをします。東城街道は斐伊川に沿っているし、勾配を優先するなら川沿いが有利だと思いますが、一方で斐伊川は上流は結構、谷が深く、下流は河床が安定しない川なので、鉄道には使いにくかったという事か。
そういう訳で、ずっとひとつの川と添遂げる三江線や錦川清流線とは違って、所々で線路沿いに進めない箇所が出てきます。主なのは亀嵩駅付近の細越峠、八代-下久野間の八頭峠、加茂中-南宍道間。このうちバイクで追跡できるのは亀嵩駅への迂回路だけで、ほかの2つは線路沿いの道がありません。
さて、R314の細越峠付近には三成ダムがある程 谷が深いせいか、木次線は山中を迂回して北の亀嵩川に乗り換えます。一応地図上は線路に沿っているのですが、線路はトンネルで山を抜いているので道路は単なるこんな峠道。 まあ、こういうのは山中のローカル線にはよくある光景といえば、いえますけど。
R314沿いの三成ダム(右の建物が見える方向が三成、その下の渓谷が斐伊川)
木次線の峠道
下久野駅から日登駅へは久野川沿いですが、これが結構な渓流です。斐伊川の渓谷には線路を通せなかったけど、この程度の渓流であれば通せたという事ですね。
ここから隘路。
畦畔道を跨ぐ木次線