tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

岩徳線:雑感

岩徳線東半分を走った雑感です。

岩徳線の特徴といえば、かつて山陽本線として幹線だったことでしょうか。

開通時期からある駅は長編成の列車用に長いホームを備え、駅舎も西岩国駅などは立派なものです。そして戦前に幹線をはずれて地方線になったせいか単線、非電化のまま、沿線も田園風景を残した盆地なので、昔の幹線の風情を偲ぶことができる路線だと思います。

駅舎でいえば、なぜか待合室の内部が素気ない。中国山地のJR線は待合室の中を写真パネルや子供の描く絵、駅の由来書や押し花、季節の花とかで飾って埋め尽くそうとしているし、3セクの井原線や清流線は副業の広告やセット割引の案内が満載されています。それに比べ岩徳線の各駅の待合室はよく言えば清々しい、悪く言えば殺風景。

この立派だけど飾り気の無い駅舎、使われていない長いホーム、沿線が山に囲まれた盆地の中の田園風景、所々にある古風な造りの校舎(なかには廃校)、という要素が、なんだか廃墟趣味の趣きを感じさせます。(いや、悪い意味ではないんですよ)

沿線を走って感じるのは、やはりかつて本線だったせいか線路への距離を感じること。まあ清流線みたいに並走路と路盤の境があいまいなのは極端としても、岩徳線は路盤がしっかりしているし、三江線みたいに並走路と絡み合いながら進むこともなく、線路との離隔距離が十分とられているような印象。 (2016/06/18 追記)この離隔距離の件は、岩徳線全線を走った後では訂正。柱野駅では駅舎の横から線路脇まで上がれますし、玖珂駅高水駅近くでは特に線路敷地境界もない。そういう点は路線ごとの特徴というよりも、場所ごとの事情という事でしょう

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そういえば、どの駅でも駅舎の財産標が見当たらないのはJR所有から外れたという事でしょうか?*1

 

*1:これも訂正(2016/06/18)。柱野駅米川駅には財産票があります。ただ花岡駅の様に古そうな駅舎でも見つからない所もありますし、単に見方が悪いだけかなあ。