tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

山口線:青原駅 (あおはら)

(日原) - 青原 - (東青原)                     (訪問日: 2017/08/27)

線路沿いに走ろうと、日原を北に過ぎたあたりで高津川を渡河、三渡八幡宮のところで山口線に合流するも、道路は河岸段丘の奥に入り込んでしまって、結局少ししか線路は見えません。

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で、最終的には高津川右岸の集落と生活道が途切れて、左岸の国道9号と合流する地点に青原駅があります。集落の集まり具合からすると八幡宮のあたりが良いのではないかとも思うのですが。

青原駅は駅舎は無く、盛土上のホーム2面2線に各々待合室のある無人駅です。自動券売機はなし。駐車は階段下の広場に数台が可能、駐輪場は屋根付きスタンド付で12台分。周囲に売店、食堂なし、自販機もなし。

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ホームから益田方面をのぞむ
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左は階段側(たぶん下り線側)ホームの待合所、右が反対側の待合所の財産標。
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駅前広場にある地元名士の方の頒徳碑。(最初は忠魂碑かと思ってしまいました)
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山口線:沿線-三渡八幡宮

(日原) - - (青原)                  (訪問日: 2017/08/27)

日原駅からは北へは、山口線はトンネル・橋梁で直進、国道9号は高津川沿いに屈曲しながら北上。なるべく線路沿いに走りたいので、高津川を渡る鉄橋の下をくぐった先で、国道から離れて高津川の右岸に渡ります。

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橋を渡って、田んぼの先を直進すると山口線に突き当たりますが、そこにあるのが三渡八幡宮(県指定有形文化財)。踏切りを渡ってすぐの階段を上って、河岸段丘の上が社殿になります。

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 境内を囲んでいる杉のひとつ。社殿の周囲はずっとこのくらいの大木で囲まれてます。
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島根県指定有形文化財(建造物)
三渡八幡宮本殿 一棟
 附 棟梁之記(松材) 一枚
(つけたり とうりょうのき)

三渡(みわたり)八幡宮は、永享元年(一四二九)吉見氏の氏神とし
て造営された。その後消失(焼失?)。再興を経て、現在の本殿は、寛保
三年(一七四三)年に建造されたものである。
本殿は比較的小規模であるが、全体として均整のとれた本格
的な社寺建築の技法によって造られている。内外に見られる彫
刻技法には高度の技術を持った工匠の作風がうかがえる。これ
らの装飾には彩色が施され、柱の丹塗と相まって江戸期にふさわ
しい豪華な意匠となっている。県内の江戸時代中期の神社建築
の中でも優れた建造物のひとつである。
神社に残っている「棟梁之記」によれば、本殿は大阪の大工
鳥井九郎兵衛義堅により造られている。造営手法は、大阪で
資材を加工し現地で組み立てるという当時の生産流通形態
を知ることができる貴重な実例のひとつである。
平成七年十月二十七日に、島根県指定有形文化財に指定される。

構造及び形式
   一間社流造 杮葺(いっけんしゃながれづくり こけらぶき)
所在地 津和野町池村二三七九
所有者 三渡八幡宮
修 理 平成五、六年 保存修理工事
    平成二十四年 屋根葺替

平成二十九年三月
 津和野町教育委員会

 

山口線:日原駅 (にちはら)

(青野山) - 日原 - (青原)                  (訪問日: 2017/08/27)

日原駅と言えば、今は錦川鉄道となった岩日線の終着点に計画されていた駅。地形的にいえば、この日原駅から少し北の国道187方面から合流するような計画だったんでしょうね。

津和野方面から日原駅前にいたる道の様子。日原の街自体はもっと北の国道187沿いが中心なので、このあたり(枕瀬)はやや寂しい感じ。

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日原駅簡易郵便局と合築された駅舎、自動券売機は無く郵便局の委託販売。駅舎右手には公民館が併設、トイレは改札口横にあり。駅舎は土壁造りなのか、かすかに土蔵のにおいがします。駐車は駅前広場に5~6台が可能、左手の空地に月極らしき駐車スペースあり、駐輪場は確認できず。周囲に売店、食堂なし。

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ホームは2面2線、対向ホーム上に待合室あり。

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建物財産標はホーム待合室のもの。「国鉄」と書いてあるのはあまり見ないかも。
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山口線:青野山 (あおのやま)

(津和野) - 青野山 - (日原)                   (訪問日: 2017/08/27)

津和野から東(六日市、岩国方面)へ県道226で峠を越えると、ポッカリとお椀を伏せたような山ー青野山が見えてきます。(たぶん)この山から名づけられた青野山駅は、この写真で見える青野山の反対側(北側)にあります。

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津和野駅からは国道9号で青野山の麓をトンネルで抜けて、鉄橋を渡ったところで山口線と合流します。(鉄橋の下に山口線が走っているはず)

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国道9号から青野山駅への入口。対向車がいるところを右折。
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国道から駅へ上ってゆく道。途中に茶園があって、ここには写っていませんが茶の木が目立ちます。
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正面は青野山の北麓(見栄えは南麓側の方が良いと思う)
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青野山駅は踏切脇のホーム1面1線の無人駅。券売機、自販機、トイレ、駐車場、駐輪場なし。ホームは短く、歩測で約60m。

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ホームから見た益田方面
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駅の下にある民家。昔は、たばこ屋兼雑貨屋だったような雰囲気。
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 建物財産標は未確認ですが、そのかわり貼ってあった塗装管理票。山口方面ではよく見た管理票です。

 

 

 

 

可部線:あき亀山駅(あきかめやま)

(河戸帆待川) - あき亀山                  (訪問日: 2017/08/20)

もともと可部線太田川に沿って中国山地に入り込んでいた路線でしたが、可部町を境に下流は川沿いの平地を走り、上流は渓谷沿いと、大きく風景の異なる路線でした。その境は可部駅から西進して山に突き当たるところ、ちょうど、あき亀山駅のあるあたりです。つまり可部線は今年の延伸で、残っていた平地部分が復活したことになります。

あき亀山駅は県道267から南に入ったところ、県道とは反対側の南側に入口があります。(県道沿いの駐輪場から入る通路もありますが)

無人駅で自動券売機(ICOCA対応)、自動改札機(扉無)を設置。トイレは駅横にあり。飲料自販機は駅にはありませんが、県道の反対側の酒屋にあります。駅前のロータリーにタクシー待機枠がありますが訪問時にはタクシーはおらず、送迎用自家用車に利用されている状態。駐輪場は駅と県道の間にあります。

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乗降用ホーム。
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側線にある車止め。奥のタイプは見たことないですが、ダンパーによる緩衝装置ですか?
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駅の北側(県道側)にある駐輪場。県道からの通路にもなっています。
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これは駅入口に掲示された紹介マップ
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訪問した時は、多摩ナンバーの自家用車でやってきた3人の鉄道ファンに遭遇。普段は乗り鉄だそうですが、今回は時間の関係で自動車移動との事。ここが新しく延伸した路線のせいか、その他にも一眼レフを持った人を何人か見かけました。(といっても自分自身も同じようなものですが)

 

 

可部線:河戸帆待川(こうどほまち)

(可部) - 河戸帆待川 - (あき亀山)                  (訪問日: 2017/08/20)

開業明治44年可部駅から商家の並ぶ旧可部街道を通って国道183、54を超えると、次は今年延伸開業したばかりの河戸帆待川駅になります。延伸といっても2003年に廃線になった区間の1駅分が再開した格好です。(延伸部分は2駅が開業)

(下は可部線延伸区間に行く県道267と国道183の交差点)
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(県道267を進んで、河戸帆待川駅前の様子。ホームセンター(DAIKI)の看板の左側が駅)
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なんで最近の駅名は長いのかと疑問だったのですが、旧河戸駅から東によって帆待川の近くに出来た駅なので(?)、河戸+帆待川という事なったのしょう。

河戸帆待川駅周辺は住宅街で、駅間の県道も結構交通量があり郊外型店舗が並びます。駅は無人で駅舎(といっても改札口に屋根がかかっているだけですが)には自動券売機(ICOCA対応)と自動改札機(扉無)が設置、飲料自販機は無し。トイレは駅舎横で、食堂・売店などは無し。けど駅前はホームセンター(ダイキ)だし、その他店舗が県道沿いにいろいろあります。

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駅に駐車場、駐輪場は無く、県道を渡って100m程入ったところに駐輪場があります。

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新規開業駅なので新しい建物財産標があるかと思いましたが、見当たりませんでした。

 

山陽本線:海田市駅 (かいたいち)

(安芸中野) - 海田市 - (向洋)                  (訪問日: 2017/08/20)

町中とはいえ、旧山陽道ぞいにある海田市駅海田町にあっても駅名に「市」がついていますが、これは市場の「いち」です。でも地元では「かいたえき」と呼ぶことが多いのも事実。呉線の起点駅ですが、呉線の列車は基本的に広島や更に西まで行きますから、あまり乗換駅としては機能してないと思います。

海田市駅は南口と北口の間を結ぶ跨線橋上にある橋上駅。旧31号線側の南口の方が駅前ロータリーがありバス乗り場もあり、アクセスには便利ですが、旧来からの玄関口は旧山陽道に面した北口です。警察や駅事務所もこちら側にあります。

橋上改札口横にはみどりの窓口もある有人駅。券売機(ICOCA対応)、自動改札機(扉式)あり。(扉式のせいか、券売機には入場券もあり) 改札口横にはセブンイレブンも営業。トイレは北口階段下です。北口には送迎用駐車場が約3台分あり、その他は月極め駐車場に10台くらい。駐輪場はホーム脇東側に有料(単車は100円、自転車は50円)があります。(南口は未調査に付き不明)

北口からみた駅舎橋上部分
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北口の東側にある駐輪場
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駅前にある案内板。旧山陽道との間に旧家寺社もありますが、普通の商店もあり結構交通量があります。
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呉線:吉浦駅(よしうら)

(川原石) - 吉浦 - (かるが浜)            (訪問日: 2017/03/19)

ちょっと古いですけど、先日行った呉線の駅を載せます。

川原石駅から国道31号線にそいつつ(一部は峠部分で離れながら)西進して吉浦駅です。

外観は木造2階建て、待合室は吹抜け1階の有人駅。自動券売機(ICOCA対応)、自動改札機(扉無)を設置、待合室に飲料自販機有り、売店・食堂は無いが正面が商店街なので何がしかのお店はあります(時間にもよりますが)。トイレは駅舎横に設置。駐車場枠は送迎用に5台分、駐輪場は駅前に約150台分、少し離れた駐在所前にも同じくらいあります。 待合室の吹抜け構造とかが、そこそこ古風な駅舎ですが(近くでは向洋駅が似ている)、建物財産標は確認できず。

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島ホームから駅舎と呉方向の風景。駅舎側の単式ホームと島式ホームの間には1番線しかないので、元々は両方のホームから乗降できましたが、今はフェンスで単式ホームだけ使えるようになっています。
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しかめっ面で入線してくる呉行き普通列車(227系というんですか)。後ろの白い大きな建物は海自の官舎です。
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【おまけ】

吉浦駅正面から伸びる商店街アーケード。このアーケードを突っ切って、向こうの山腹まで真っ直ぐな道が伸びてます。

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川原石の峠道で見かけた、呉から出向する海自の護衛艦。全通甲板のような形状から、ひゅうが/いずも型かと思いましたが、マスト位置からすると、おおすみ型かも。

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可部線:沿線-可部街道

(中島) - 可部 - (河戸帆待川)                   (訪問日: 2017/08/12)

可部の町は、太田川沿いに下ってくる石見街道と、江の川三篠川をたどってくる出雲街道の結節点に当たり、山陰からの物資、特に中国山地たたら製鉄の集荷と鋳物業で栄えた町です。そして近代になると、可部線芸備線が両街道に沿って走ることになります。そういう意味では、可部駅と下深川駅で両線が接続されて然るべきだったのでは、と妄想をしてしまいます。

可部駅西口の国道沿いはロードサイド店も車も多く騒々しいですが、旧街道には古い商家も多く残っていますので、旧街道を走り回った際の写真を少し掲載。ここでは街道沿いの胡子神社が写っていますが、地図を見ると街道の奥にいくつかの神社や祠、古そうな路地がある様子で、歩いて見て回れば良かったと少々後悔です。

 

街道筋の曲がり角にある、折目胡子神社
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可部線:可部駅 (かべ)

(中島) - 可部 - (河戸帆待川)                   (訪問日: 2017/08/12)

カーナビで可部駅を目的地にすると、普通は国道183号に面した西口に案内されます。国道から直に乗り入れられて車には便利なのですが、この西口はバス乗り場があるだけの素っ気無い入口です。改札口も自動券売機と自動改札だけで無人駅みたい。

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一方で旧市街・旧街道側の東口へ入る道は案内板もなく細い路地なので、旧街道を走っていると簡単には分かりません。(下は可部駅東口へ通じる路地と、その先にある駅前広場)
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可部駅は木造平屋瓦葺にコンクリート製(たぶん)の事務所が増設された構造。有人駅、自動券売機(ICOCA対応)、自動改札(扉式)があり。切符売場に対面して構内にセブンイレブンが入っています。食堂はありませんが駅前から旧街道にかけて居酒屋が何軒かあり。駐車場は駅前広場に約10台分(スペースはそれ以上あります)、駐輪場は露天で約150台分。

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ホームにいるのは広島行き列車。東口改札から1番線ホームで広島方面をのぞむ。
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駅舎の建物財産標は明治44年銘。金属製で明治年号を打刻してあるのは初めて見ました。明治年号のものは他に小淵沢駅尾道駅にありましたが(尾道はもう改装されたかも)、いずれも(たぶん)戦後のアクリル製でした。といってもこの金属製のも国鉄所有になった昭和10年代のものだと思いますが。

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