tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

樽見線:沿線-旧谷汲駅

(谷汲) - 長瀬          (訪問日:2016/10/02)

谷汲口駅から西に、揖斐川とR303へ抜ける県道40沿いにある、旧谷汲線谷汲駅へ寄り道。谷汲線は2001年に廃線になってますが、今でも県道沿いには軌道跡の盛土が見られます。

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駅舎ホーム跡には往時の列車が静態保存されていて、駅は昆虫館に。(駅現役時代から併設だったんですけどね)

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駅舎内に掲示されていた沿線図を見て思う事は、濃尾平野の鉄道の充実ぶり。揖斐川両岸に樽見線と谷汲線が並走するし、真桑のあたりでは揖斐線と樽見線の交差。地形のせいで鉄道経路が限られる広島あたりの人間から見ると、濃尾平野は鉄道インフラを作るのに敷居が低いのだなあと思います。(まあ、そういう目で見たら関東や大阪あたりも同じ様なものか)

もう一つは、谷汲線華厳寺への参拝客用に設置されたという点。一畑電車は一畑薬師の、琴電は金毘羅さんの参拝者のために始まった事を考えると、かつて(だいたい大正頃)は、今の観光道路をつける様な感覚で鉄道を敷設していたんだろうと思います。それにしても、これらの目的地の寺社がみんな山上にあるというのも面白い共通点です。

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樽見線:谷汲口駅 (たにぐみぐち)

(木知原) - 谷汲口 - (神海)            (訪問日: 2016/10/02)

神海駅付近で樽見線は左岸へ渡ってしまいますが、県道255は一貫して右岸をたどりますので、県道沿いにバイクを走らせた結果、今回は神海駅に行きそびれてしまいました。

下の写真は県道から谷汲口駅へ入る脇道ですが、路傍に建てられている造成住宅は白壁、焼杉黒板で古民家風。そういうデザインを狙った造成なんでしょうね。

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谷汲口駅は無人駅、駅舎には待合室設置。自動券売機は無し、飲料自販機とトイレは設置。駐車場は約10台、駐輪場(屋根付)も約10台分。周囲に売店・食堂なし。

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ホームは1面1線だが、駅舎との間に昔の線路跡のスペースが残されています。下の写真は本巣方向、次のは樽見方向の景色。

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大垣行き列車の入線。少し前に日当駅で見た列車が折り返してきたのではないかな。

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駅構内に展示された車掌室付客車。かなり損傷が進んでいるので屋根とか追設した方が良いんじゃなかろうか。

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客車の説明板

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オハフ33形客車のあゆみ

オハフ33形車掌室付客車は、昭和14年から昭和18年にかけて346両、21年から24年にかけて35両製造された客車で全国各地で活躍したのち、昭和59年10月樽見鉄道の発足に当たり、当時の国鉄から3両購入しレールバスと同一色に模様替えし、オハフ500形と名付けて運行された。
平成2年3月老朽化のため営業運転を終え、そのうち1両を平成2年5月谷汲村へ寄贈され展示保存している。
現在の車体色は、昭和初期の色に復元したもので、赤のラインに白線3本は三等客車を示し、当時は一等車・二等車とあり特別料金が設定されていた。
製造年 相和22年 寸法 長さ 20.00m
定員    68名    高さ 4 .04m
重量   31.8t     幅  2.90m

 

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f:id:tkmov:20161231002749j:plain 駅舎前のバス停時刻表。「揖斐川町公共交通試行運転事業」「平成29年3月まで火・金運行」とあるので、試験運用中という事らしい。

 

谷汲口駅入口の県道脇にある村社 七社神社。集落の中心に駅と神社という組み合わせはここから北の大半の駅で同様です。(鍋原駅は集落から離れているので、神社からも離れてますけど)

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樽見線:高科駅 (たかしな)

(神海) - 高科 - (鍋原)            (訪問日: 2016/0/10/02)

県道255は根尾川右岸をたどる一方、樽見線は根尾川を渡りながら両岸を通ります。鍋原駅は県道と反対側でしたが、高科駅は県道と同じ右岸側。鍋原駅の方からくると根雨川沿いの山道から急に平地集落に出たところに高科駅があります。

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f:id:tkmov:20161229234018j:plain この道の先の左カーブの所を左折したところが駅。

f:id:tkmov:20161229234347j:plain 県道から川へ向かう脇道の先、桜の木の下が高科駅。春になれば桜花がきれいなんでしょう。

 高科駅はホーム上にログ小屋風の待合室がある無人駅。券売機、飲料自販機、トイレは無し。駐輪場は約10台分、駐車場区画は無いけど駅前広場に20台位は停められそう。田畑に囲まれて店舗・売店の類は無し。待合室の横には他にはない灰皿付。(と思ったら日当駅にも有りました)

待合室の造りは日当駅や高尾駅、水鳥駅とほぼ同じ。(鍋原駅だけはホームの幅が狭いせいか、奥行き半分の開放型ですが) どうやら、神海駅以北の後から開通した駅は同じ設計で作ってあるという事か。(そういう事なら、神海駅を見ずに終わったのは少し残念)

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 駅名標の広告にある「ぎふジビエ」というのは、店名ではなく岐阜県の事業の一つの様ですね。

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樽見線:鍋原駅 (なべら)

(高科) - 鍋原 - (日当)            (訪問日: 2016/10/02)

日当駅から鍋原駅まで、樽見線は蛇行する根尾川を串刺すように直進しますが、旧道は根尾川右岸を山越えしながら川沿いをたどります。

f:id:tkmov:20161225231236j:plain 日当駅で渡河したら直ぐ峠越えでこんな道。

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根尾川右岸の県道255からは一度川と線路を渡って、Uターンする感じでもう一度川へ向かって斜面を下った所が鍋原駅。写真ではよくわからないけど、駅前広場は結構な斜面なので、駐輪するのに気を使います。ホームは駅名看板の後ろの階段下になります。

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ホームから本巣方面の眺め。駅舎は無くホーム上に待合室一棟、無人駅、券売機、飲料自販機、トイレ無し。駐輪場は屋根付きで約10台分、駐車も10台位はできそう。周囲には店舗なし(国道157まで出れば何かあるかもしれないけど、走ってきた右岸の旧道は店舗どころか人家さえほとんどない)

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鍋原駅の向かいには鍋原温泉水という看板を掲げる温泉施設(らしきもの)があり。駅から見える看板には「がんが治る湯治湯」「うつ病がなおる温泉水」とか、少し妖しい雰囲気。

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日当駅と鍋原駅の中間にある金原発電所。取水口は何処になるかというと、日当駅の上流にある金原ダム。二万五千分の一地形図には、ダムから発電所への取水トンネルが、蛇行する根尾川を迂回して掘ってあるのが描いてあります。こういうところはネット地図では分からないので、ちゃんと地形図に当たらないといけません。

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可部線:大町駅 (おおまち)

(古市橋) - 大町 - (緑井)            (訪問日: 2016/12/25)

古市橋から大町を経て緑井まで、安川が太田川に流れ込むあたりは旧国道は可部線は並走する道路もなく住宅地の中を横切って進みます。昔は安川沿いの田畑の中だったと思いますが。今はモノレールのアストラムラインや山陽自動車道、主要地方道の県道298とかが可部線を横切る形なので、一層、線路に沿って進みにくくなっています。

写真の右側がJR大町駅、左側の3階部分がアストラムライン大町駅。その下の1,2階部分が屋内駐輪場で、2つの駅に囲まれた中がバスターミナル。たぶん駐車場は無し。可部線は盛土上なのでJR大町駅は2階になり、その階下が自動二輪駐輪場です。

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JR大町駅は有人駅、みどりの窓口有り、自動券売機(ICOCAチャージ)、自動改札(扉方式)。トイレは階下のバスターミナル部分にあります。この写真の後ろ側にセブンイレブンがあり、その向こうがアストラムラインへの改札になります。

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下はバスターミナルにある案内図。見れば分かるように線路沿いの道路はありません。ちなみに左側に見える「国道54号」は今は国道183号です。(設置場所の関係上、南が上方に描いてあります)

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樽見線:日当駅 (ひなた)

(鍋原) - 日当 - (高尾)            (訪問日: 2016/10/02)

金原ダムからR157で本巣方向に移動、梶尾川を渡る所で旧道へ入って川沿いに日当駅へ。駅は旧道から更に脇道の坂を下ったところにあります。駅看板は入口の道路に、写真に見えるのはホーム上の待合室の屋根。無人駅、券売機、飲料自販機、トイレともなし。駐車場10台、駐輪場10台が下の写真の後ろ側にあります。

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ここには写ってませんが、カメラで車両を待つ人と遭遇。以前は今の様にR157は整備されてなくて川沿いの旧道が国道だったとか、桜の時期はこの鉄橋のアングルを撮りに来る人が多いとか、いろいろ話をしているうちに、樽見行きの列車が到着。けどこの鉄橋を渡るのに時間がかかる事かかる事、鉄橋の向こうに列車が見えてから入線するまで1分くらいかかったんじゃなかろうか。まあ、見ていると鉄橋が車重で結構たわんでいたので、徐行するのもやむを得ないのかも。

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入線した樽見行き列車。朝に東大垣で見た本巣行きと同じ車両かな?

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駅前の駐車場にあるバスの時刻表、朝夕は1時間に2便、昼に1便と、1日に9便というのは結構本数があるというべきか。以前に住んでた好摩駅前のバス停には、1日に3便しかありませんでしたからね。

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樽見線:高尾駅 (たかお)

(日当) - 高尾 - (水鳥)            (訪問日: 2016/10/02)

根尾川右岸(西側)を樽見線に沿って県道255で南下して高尾駅へ。近くにはキャンプ場もあって、自転車ツーリングの人もチラホラ。

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下は高尾駅入口付近の県道255。国道157に比べ、民家や寺社、駅もある所を見ると、こちらの方が昔の街道だったのかも。

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 高尾駅前には県道との間が広い広場になっていて、すぐ隣に村社熊野神社があるところをみると、元は神社の境内だったのかも? 駅前広場からはホームが見えませんが、駐輪場の後ろの階段を上がるとホームとその上の待合所が1棟あり。無人駅、券売機、自販機は無し。駅前広場にトイレ、駐車場約10台分、駐輪場(屋根付き)が約10台分。

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トンネルの手前にホーム1面、その上に山小屋風の待合所。この待合所の格好は、水鳥駅から高科駅まで共通デザインです。この駅自体が最近の設置なので、ホームは盛土ではなく高床式。

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高尾駅南900mにある金原ダム。でも何故かホームの案内板には「金原ダム 東へ800m」とあります。(ついでに言えば、Wikipediaの写真とは、ダム上の点検歩道のついている範囲がちがう)  そして、金原ダムはここですが、金原発電所は更に2km南、日当駅の向こうにあります。どこに導水管があるかは謎、そもそも金原発電所はここから取水しているのか?

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f:id:tkmov:20161129235606j:plain 金原ダムの下流と九十九折の魚道。

 

 

 

樽見線:水鳥駅 (みどり)

(高尾) - 水鳥 - (樽見)            (訪問日: 2016/10/02)

樽見駅から南下して途中から県道255で線路沿いに走って水鳥駅に到着。写真は県道255に入る直前のR157と樽見線橋脚。(といっても、どうしても車載カメラのシャッターが遅れ気味で橋脚がフレームアウトしてしまう)

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水鳥駅はホーム上に待合室1棟の無人駅。自動券売機なし、飲料自販機あり。駅前ロータリーに駐輪場(屋根付き)約10台、駐車区画は無いけど10~20台は駐車できそう。駐輪場横にトイレ設置。待合室の駅名はもう少しコントラストの強いデザインにした方が分かりやすいのですが。

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f:id:tkmov:20161128235626j:plain ホーム1面、線路1線。本巣方向。

f:id:tkmov:20161128235628j:plain 待合室の中はポスター、掲示物で隙間なし。

県道255が根尾川を渡る橋が開運橋、それにひっかけたのか、開運駅という別名がついている様子。そういえばその開運橋のたもとに立派な豪邸がありましたが、なにか開運があったのでしょうか。

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ところで明治24年の濃尾地震で根尾には根尾谷断層という大きな断層が出来ており、水鳥駅の近くを通っています。高さ6mの断層なのですが、事前学習がなってないので見逃してしまいました。まあ毎度行き当たりばったりの旅なもので。

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樽見線:樽見駅 (たるみ)

(水鳥) - 樽見                (訪問日: 2016/10/02)

木知原駅から山間部に入りますが、国道172は写真の様にバイパス化されていて快走。一旦この国道で樽見駅まで入って、そこから旧道を戻ってくることにしました。(ここから福井に抜けて九頭竜線沿いを走るというのも頭をよぎったのですが、当日は別件もあったのでパス)

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国道157と418の分岐(あるいは東西の根尾川の合流点で旧根尾村役場)付近に位置する樽見駅。駅前ロータリーを60度くらい囲って円弧上に待合室や駐輪場を配置。無人駅に券売機なし。自販機、トイレは有り。駐輪場は約30台分、ロータリーに駐車場が約20台分。食堂、売店は無し。駅下の根尾集落に売店やJAなどはありそうですが、日曜のためみな閉店。ガソリンスタンドも開いてないので、ここから福井県に抜けるときは本巣で給油しておかないと心配。

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f:id:tkmov:20161127230931j:plainホームから本巣方面を臨む。

 樽見線は国鉄時代は大野まで延伸される予定だったのですが、そのためかホームの北側にも線路が伸びています。錦川鉄道では終点の錦町駅から10kmくらい建設済だった線路路盤がのこってましたが、ここは下の写真で見えるところまでで、先に見える民家のとこで土手も終わっています。まあこちらは国鉄時代の建設済の路線を全部使ったということでしょうね。

あまり鉄道路線というものを知らないので、ここと似ている路線というと錦川鉄道を思いつくのですが、錦町駅と比べると樽見駅の寂しさが際立ってしまいます。渓谷を縫ってようやく到着した終点なので、お土産屋だったり記念切符の売場とか、観光バスのターミナルとかあればもう少し楽しめると思うんだけど、旧根尾村の規模では淡墨桜だけではそこまで出来ないのでしょうか。とはいえ、鉄道を1mも使っていない私が言う筋合いではないのですけど。

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マンホールは旧根尾村のデザイン。淡墨桜と花火のあいだに「NEO」と書かれているけど、地名とは思えないなあ。

 

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