tkmov(バイクとローカル線と)

バイクでローカル線を巡るという、少し変なブログ。訪問駅のリストは、カテゴリ「事務連絡」の中の「駅名リストのリスト」から辿る事が出来ます。

樽見線:十九条駅 (じゅうくじょう)

(横屋) - 十九条 - (美江寺)            (訪問日: 2016/10/02)

このあたり、輪中の田の間を碁盤目状の道路が走っているので走りやすいかと思いきや、道路が用水路や堤防で途切れていたり、一方通行になっていたりと、目検討で走ると全然目的地にたどり着けません。横屋駅から十九条駅の間には犀川もあって、線路沿いに走ることはできず、西に大きく迂回してまわることになります。

f:id:tkmov:20161121001726j:plain九条駅入口。対向車のいるところ(彼岸花の咲いている所)を右に入る。

 

九条駅はホーム1面、待合所1棟の無人駅。自動券売機、トイレは無し。飲料自販機有り。駐輪場は屋根付き約15台分、その横に2~3台分の駐車スペースあり。

駅名が北海道の地名みたいですけど、由来は中世の十九条城、その後の十九条村から。とは言え、もう少し北の美江寺近くの字は十七条なので、条里制からくる地名なのかも。でもそうすると起点は本巣あたりになるけど、このあたりが干拓された時期に本巣に起点となる中心があったんだろうか。 それに中世初めには揖斐川はもっと東にあって近世にかけて西行したともいうし、輪中が確立したのは江戸初期ともいうし、歴史的な順序も気になる所。

f:id:tkmov:20161121002007j:plain

f:id:tkmov:20161121002010j:plain ホームから大垣方向を臨む。

f:id:tkmov:20161121003052j:plain

 

山陽本線:向洋駅 (むかいなだ)

(海田市) - 向洋 - (天神側)            (訪問日: 2016/11/20)

広島から山陽本線沿いの県道164は、自動車関連の工場がひしめく交通量の多い生活道。その工場の元締めのようなかんじでマツダ本社が建っている前の交差点を横に入ると向洋駅です。

f:id:tkmov:20161120233120j:plain

f:id:tkmov:20161120233130j:plain 写真左に見えるのがマツダ本社。向洋駅へは右方向になります。

f:id:tkmov:20161120233125j:plain 県道から曲がって向洋駅へ入る道。

 向洋駅は有人駅、自動券売機(チャージ付)設置、自動改札(扉式)、駅舎内にセブンイレブンと食堂あり。駅南口前のロータリーにはタクシー常駐(日曜昼下がりでも常に3~4台)、駐輪場は南口の呉寄りに屋根付きのものがあり、北口には有料駐輪場あり。その他駅事務所前のスペースには送迎用の車がとまっています。(本当は業務用駐車場かも) 駅舎財産標は確認できず。

f:id:tkmov:20161120233957j:plain 駅前(南口)

f:id:tkmov:20161120234001j:plain

f:id:tkmov:20161120234007j:plain

f:id:tkmov:20161120234012j:plain ホームから広島方向を臨む

f:id:tkmov:20161120234015j:plain 北口改札口

f:id:tkmov:20161120234925j:plain

f:id:tkmov:20161120234927j:plain

 

樽見線:横屋駅 (よこや)

(東大垣) - 横屋 - (十九条)            (訪問日; 2016/10/02)

大垣は揖斐川の西側ですが、樽見線のほとんどは揖斐川の東側なので、東大垣駅と横屋駅の間で揖斐川を越えることになります。東大垣から揖斐川を渡るには樽見線、東海道本線の南に出てから国道21号が近いのですが、樽見線の駅は線路の北か西側に向いているので、南の国道は使いにくい。

というわけで揖斐川堤防に出て北の県道156号で渡河しようとしたんですが、輪中の中から外に出られず、右往左往するはめに。下の軌跡マップの様に、まず堤防上の道路に上がれず、上がっても支流に阻まれてしまう。まあ方向音痴とい非難は受け入れるとして、スムーズに移動したいなら主要道を使った方が吉。

f:id:tkmov:20161119213011j:plain

f:id:tkmov:20161119230038j:plain 揖斐川支流の堤防上の道を右往左往しているところ

 

横屋駅は水田地帯に民家が散在する集落の中にあり、ホーム1面と待合室の無人駅、券売機、飲料自販機、トイレともに無し。民家の隙間に駅があるので、駐車場なし、駐輪場は屋根付きが10台分程度。周囲に店舗・食堂は無し。待合室の中には近所の方の切り絵の展示。

f:id:tkmov:20161119222607j:plain

f:id:tkmov:20161119222611j:plain

f:id:tkmov:20161119222624j:plain

ここの元の集落は、この駅から踏切りを渡った東側にあるらしく、そちらから歩いてきたご老人と立ち話。80代らしく、線路の反対側(西側)にある田は、もう手入れが面倒なので2町歩ぐらいあったけど売ってしまったとの事。昔は川舟を持っていて本巣まで川で通っていたとも言われておりました。

 

 

樽見線:東大垣駅 (ひがしおおがき)

(大垣) - 東大垣 - (横屋)             (訪問日: 2016/10/02)

樽見鉄道樽見線は大垣から北上して、国鉄時代は福井まで連絡する計画だった路線で、今は揖斐川支流根尾川に沿って、途中の樽見までを結ぶ第3セクター路線。(1)日本海側への連絡線の計画で途中までの開通、(2)ほぼ一本の川沿いの路線、(3)第3セクター、という特徴で錦川鉄道と似ています。一事業一路線というのも同じだけど、これはどこの3セクも同じ。違いといえば、路線のほぼ中央にそこそこ大きな本巣という街があることかな。

そういえば3セク事業転換時点で建設途中の未開通部分が残されていた点も同じ、錦川鉄道は岩日北線を未開通のままにし、樽見鉄道は工事再開で開通させた点が違う。(岩日北線はひと駅分で観光トロッコバスが走ってますが)

樽見線の始点は大垣ですが、沿道的にいうと路線が東海道本線から分離する東大垣駅からが樽見線という感じです。

駅舎は線路路盤と同じ高さの盛土上にあり、道路から一段上がります。駅舎の出札窓口のシャッターは閉まっており無人、自動券売機なし、飲料自販機、公衆電話あり。トイレは下の写真の後ろ側にあり。(ちょっと利用には度胸が必要か) 

f:id:tkmov:20161119180311j:plain

f:id:tkmov:20161119180316j:plain

 

f:id:tkmov:20161119181125j:plain 無人駅ですが、駅舎事務所には機材が保管され使われている様子。

ホームで大垣行きと本巣行きの行き違い。本巣方向を臨む。

f:id:tkmov:20161119181134j:plain

並走する東海道本線では旅客、貨物列車が頻繁に通ります。

f:id:tkmov:20161119181139j:plain

 樽見線の駅名標は基本的に広告付き。駅舎の財産標はJR線のものとは違うので、3セク移管後のものか。

f:id:tkmov:20161119181511j:plain f:id:tkmov:20161119181513j:plain

樽見線 駅名

樽見線の駅名リスト

(東海道本線:大垣)
- (東大垣) - (横屋) - (十九条) - (美江寺) - (北方真桑)
- モレラ岐阜 - 糸貫 - 本巣 - 織部 - (木知原)
- (谷汲口) - 神海 - (高科) - (鍋原) - (日当)
- (高尾) - (水鳥) - (樽見)

 

その他の記事

樽見線:沿線-旧谷汲駅 - tkmov(バイクとローカル線と)

 

f:id:tkmov:20161119181511j:plain-f:id:tkmov:20161119222624j:plain-f:id:tkmov:20161121003052j:plain-f:id:tkmov:20161122003020j:plain-f:id:tkmov:20161123234427j:plain-

- モレラ岐阜 - 糸貫 - 本巣 - 織部 -f:id:tkmov:20161127001032j:plain-

f:id:tkmov:20161231002603j:plain-神海-f:id:tkmov:20161229235849j:plain-f:id:tkmov:20161225233003j:plain-f:id:tkmov:20161224014940j:plain

f:id:tkmov:20161129235322j:plain-f:id:tkmov:20161129000244j:plain-f:id:tkmov:20161127232046j:plain

 

美濃赤坂線:美濃赤坂駅(みのあかさか)

(荒尾) - 美濃赤坂            (訪問日: 2016/10/02)

荒尾駅から、県道をたどってほぼ真北の美濃赤坂駅に向かいます。線路に沿った道は無く、写真のような狭い生活道を通ることになります。

f:id:tkmov:20161119010153j:plain

旅客としての美濃赤坂線は赤坂駅で終点ですが、貨物線がいくつか更に山側に伸びている、らしいのですが、そのうちの1本を駅近くの跨線橋の上から見ると線路がなく廃線らしい。Google mapを見ると貨物線があるんですけどねえ。

f:id:tkmov:20161119010550j:plain 赤坂駅へ向かう線路跡

f:id:tkmov:20161119010552j:plain 北の山側へ延びる線路跡

美濃赤坂駅は車寄せのある古風な木造駅舎。財産票にあるように大正8年築なのか。広い待合室にあったであろう出札口は板で塞がれ、無人駅、自動券売機なし。ただし駅事務所には駅員が居そうな感じ。トイレは駅舎前に別置、飲料自販機もあり。駅前に駐車区画が7台分、近くに約20台分の駐車場がありますが月極めの様子。駐輪場は屋根付きで約90台。

f:id:tkmov:20161119010919j:plain

f:id:tkmov:20161119010923j:plain

f:id:tkmov:20161119010927j:plain

f:id:tkmov:20161119010930j:plain

南側のホームから駅舎を臨む。

f:id:tkmov:20161119011651j:plain

ホームに入線した大垣行き列車。パノラマ写真でもわかるように、旅客ホームの前には閑散とした貨物ホームと多数の引き込み線と操車場。霧にかすむ終点ホームに入線する列車と古い木造駅舎、というのも不思議な雰囲気。

f:id:tkmov:20161119011655j:plain

f:id:tkmov:20161119013959j:plain

f:id:tkmov:20161119014444j:plain f:id:tkmov:20161119014448j:plain

 

下は駅舎正面に貼られた資産標。現地では気づかなかったけども、アクリル製資産標の上に打ち付けられているのは、古い木製資産標なのかも。もう少し注意して調べればよかったと少し後悔です。

f:id:tkmov:20161119014615j:plain

美濃赤坂線:御首神社(みくびじんじゃ)

(荒尾) - - (美濃赤坂)            (訪問日: 2016/10/02)

荒尾駅のすぐ隣、踏切りを渡った西側に、南面して御首神社があります。たずねたのは日曜日の朝7時過ぎでしたが、常に数人の参拝者あり、高校生兄妹を連れた親子連れもいて、人気の神社なのかも。とはいえ、広島ナンバーでやって来た私が一番の珍客ですけど。

f:id:tkmov:20161118231940j:plain

f:id:tkmov:20161118231931j:plain

境内の風景。右端は帽子などの奉納所、左端の外には社務所があります。

f:id:tkmov:20161118231936j:plain

御首神社は、平将門の首が関東に戻ろうと飛んで落ちてきたところに出来た社だそうで、首から上の病平癒を願って帽子が奉納されています。

f:id:tkmov:20161118232122j:plain

社務所にあった、御神砂の効能書きと神社の由来書

f:id:tkmov:20161118232118j:plain

 この「御神砂」は首上諸病平癒の神として古来崇敬される美濃荒尾の御首神社の御砂です。御首神社は平之将門の霊を祀る古社で、遠く昔より大神が禁厭の首太占の術をもって救護善導いたされ、首上の病気退散鎮安の霊妙な御神徳が灼然です。この「御神砂」で患部をなでたり枕の下へ入れたり皆様の魂も身も安穏に首上の諸病も不浄を清め鎮定され弥々隆昌されるよう祈念いたします。

 

美濃赤坂線 駅名

美濃赤坂線の駅名リスト

(東海道本線:大垣)
 - (荒尾) - (美濃赤坂)

 

美濃赤坂線の他の記事

美濃赤坂線:御首神社(みくびじんじゃ) - tkmov(バイクとローカル線と)

 

f:id:tkmov:20161118000043j:plain-f:id:tkmov:20161119014444j:plain

 

美濃赤坂線:荒尾駅 (あらお)

(大垣) - 荒尾 - (美濃赤坂)            (訪問日: 2016/10/02)

トランザルプミーティングの帰り道、養老線から分かれて大垣から美濃赤坂線へ。といっても大垣駅から荒尾駅までは東海道本線と一緒ですし、その東海道本線車両基地の中を通るので線路沿いには走れません。大垣駅南から県道で真西に、養老線の下をくぐって杭瀬川を渡り、東海環状道 大垣西ICをかすめてR21で東海道本線を北に越えて。と、グルグル回ってようやく県道231で荒尾駅入口までたどり着きます。

県道231を西に見る。先の横断歩道の交差点を左に行くと荒尾駅

f:id:tkmov:20161117234343j:plain

県道を左折して荒尾駅に向かう脇道。左は宇留生小学校。

f:id:tkmov:20161117234347j:plain

 

県道231からの脇道を進んで線路に突き当たった所が荒尾駅。無人駅で片側にホームが1本、ホーム上に待合室、券売機なし、トイレ無し(すぐ近くの御首神社にトイレがあります)。自動飲料販売機あり、近くに売店・店舗なし。駐車場なし、駐輪場はホームの反対側、踏切りを渡ったところに屋根付きで約150台分あり。

f:id:tkmov:20161117234907j:plain

下は赤坂方面を臨む。線路向こうの茂みは御首神社の森。

f:id:tkmov:20161117234911j:plain

f:id:tkmov:20161118000043j:plain f:id:tkmov:20161118000045j:plain

 

伯備線:沿線-R180出雲街道

(新見) - - (根雨)            (訪問日:2016/11/06)

新見ー根雨間を結ぶルートとしては、ほぼ直線で北上して明地峠を越える国道180号線がありますが、伯備線は低勾配のルートを探して西側に迂回して阿哲峡で備中神代へ、そこから北上して谷田峠を越えます。標高でいうと、伯備線 新郷駅上石見駅間の谷田峠が510mで緩傾斜なルートである一方、国道180号の明地峠が710mと標高が高いうえに、伯耆側の急傾斜では鉄道の通しようが無かったのだと思います。

明地峠の伯耆側。写真では斜度がよくわかりませんが、国道でもヘアピンカーブを数回繰り返しながらの峠越えです。鉄道ならスイッチバックを何回する事やら。

f:id:tkmov:20161116212736j:plain

明地峠から伯耆側を臨む。根雨近くの集落がかすかに見えます。

f:id:tkmov:20161116212740j:plain

 

この明地峠越えのルートは中世からの街道で、後醍醐天皇隠岐配流の際も通ったと伝えられ、峠から備中側に約7km進んだ千屋集落に後醍醐天皇の休石(やすみいし)もあります。

f:id:tkmov:20161113012236j:plain

祠の横にあるのが休石

f:id:tkmov:20161113012240j:plain

f:id:tkmov:20161113012244j:plain

人皇第九十六代後醍醐天皇は、鎌倉幕府討幕のため笠置で幕府軍と衝突したが敗北し執権、北条高時に捕えられ、元弘二年(1332年)三月七日、京都六波羅をご進発、日々苦難の旅路を重ねられ、美作の国より備中路に入られ、旧阿哲郡大佐町大井野を通過、市倉峠を越え、入野(現在の井原)に至り、落合より当地花見へご到着されこの大石に神輿を駐め、しばしご休息遊ばされました。天皇は更に北上、明智峠を越され、伯耆路に入られ四月一日隠岐島へ流配されました。

よってこの地を休石と呼ぶようになり、爾来天皇を偲び毎年旧暦九月十五日、後醍醐神社の祭として執行し今日に及んでいる。